脳性麻痺28歳女子のリアル~命短し恋せよ乙女~

障害者ルポ

【キュートでおしゃれな障害当事者】
今回は脳性麻痺の28歳女性Mさんの取材を、中目黒のオシャレなカフェにてさせてもらった。アラサーの女性に対し、タイトルで「女子」と付けるのは、おかしいだろうという声はあると思うが「女子」と表現するのがぴったりなキュートな女性なのだ。ショートカットと赤い眼鏡が印象的だった。

 

脳性麻痺とは、お母さんのお腹の中にいる間から、生後4週間までの間に発生した脳への損傷によって引き起こされる運動機能の障害を指します。進行性疾患、一過性の運動障害や、将来正常化すると予測されるような状態では、脳性麻痺には該当しません。脳への損傷の主な原因としては感染、低酸素、脳血管障害、核黄疸などが挙げられます。原因が不明な場合も多く存在します。
出典:国立精神・神経医療センター(https://www.ncnp.go.jp/hospital/patient/disease26.html

 

彼女には脳性麻痺の症状である、不随意運動(手足がバラバラに、常に動く)や筋肉の緊張が見られた。

 

「遅れてすみません。田口さんですか?」と活舌は悪く、聞き取りづらい。しかし、しっかりとした口調で話しかけてきた彼女は、震える手で名刺をくれた。

 

ファッションの街、中目黒にぴったりな洋服は、友人や母が選んでくれるという。赤いセーターと重ね着をしたピンクのシャツがよく似合っていた。

 

彼女は20代~30代の障害当事者が1,500人集まる団体で、ボランティアのwebライターとして活躍している。3か月に1回は取材にも行く。脳性麻痺の方のイメージに外交的・社交的な感じを持っていなかったが、彼女はとてもアクティブな女性だ。取材当日は徒歩で店まで来たが、遠出をするときは車椅子で移動するという。

続きを読む - 1 2 3 4

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});