境界線にいる私たち③俺はキチガイじゃない!!

コラム

境界線にいる私たち②DVからの逃避と母性の芽生えから

 

【うつ診断とカサンドラ症候群】

 

元夫とともに精神科を受診したところ、私にはうつ診断が下った。
眠れない、不安感が強まる、いきなり涙が出るという日々が続いた。
医師の診断は「うつ病」だった。

 

うつ病とは
眠れない、食欲がない、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといったことが続いている場合、うつ病の可能性があります。うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスが重なることなど、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。脳がうまく働いてくれないので、ものの見方が否定的になり、自分がダメな人間だと感じてしまいます。そのため普段なら乗り越えられるストレスも、よりつらく感じられるという、悪循環が起きてきます。
出典:厚生労働省
(https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_depressive.html)
と定義される。

 

今思うと、DVのサイクルにはまっていた私。
精神状態が良好なほうがおかしいのだが、当時はDVのせいだとは思えなかったし思いたくなかった。

 

うつ病の症状なのだが、自分が弱いから無能だから夫が怒り、DVにつながるのだと、ひたすら自分を責めた。

 

診察室には元夫も必ず一緒に入り、医師の話を聞いていた。

元夫が付き添っていたこともあり、自分が暴力を受けていることが恥だという気持ちもあり、私は医師にDVについて話せなかった。

 

また、こんな夫でも子どもにとっては唯一の父親であり、それを奪うことが罪に思えた。
それがDV被害者によくある心理だということは後から知った。

今の私がそういった相談を受けたら、医師でも相談機関にでも、助けを求めるようアドバイスする(文末に相談先一覧が掲載されています)。

 

 

ある日、予約の診察日に受診できず、タクシーを使い、一人で病院に行った。

 

いつものように診察室に入り、椅子に座ると、医師は「今日は旦那さん、一緒にいないんですね」と確認した。

 

うなずくと医師は淡々と「あなたのうつ病は離婚しない限り直りませんよ。旦那さんは発達障害だし、あなたはカサンドラ症候群だから」と告げた。

 

カサンドラ症候群とは、家族やパートナーなど生活の身近にいる人がアスペルガー症候群(現在の診断名は自閉症スペクトラム障害、以下ASD)であることが原因で、情緒的な相互関係を築くことが難しく、心的ストレスから不安障害や抑うつ状態、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの心身症状が起きている状態を指す言葉です。

世界的に広く用いられている精神疾患の診断基準『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)には記載がなく、正式な疾患名ではありません。カサンドラ症候群以外にも、「カサンドラ情動剥奪障害」「カサンドラ状態」などと表現されることもあります。

また、カサンドラ症候群の原因となるアスペルガー症候群も、診断基準の変更により、現在では自閉症スペクトラム障害に含まれています。
出典:LITALICO仕事ナビ
https://snabi.jp/article/86

元夫はとにかく無口だった。

当時の私は発達障害について、ましてやカサンドラ症候群のことなど知りもしなかった。

 

何よりも自分の主治医が、横にただ座っていた元夫を発達障害だと思っていたなんて思いもしなかった。

 

家に帰り、パソコンで「発達障害」「カサンドラ症候群」について調べると元夫に、私たち夫婦の状況に当てはまった。

原因が分かったのなら、やり直せるんじゃないかと甘い私は思った。

 

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