男性に比べて女性のホームレスは非常に少ない。
それは、比較的女性を優先して保護してきたというのがある。
僕は20年に渡ってホームレスを取材しているが、福祉のありようはずいぶん変わった。
現在は「ホームレス生活をやめたい」と思っている人は、基本的に生活保護を受けられるようになった。政府はホームレスをゼロにする計画を立てている。
しかし、それでも「福祉の世話にはなりたくない」と思っている人が一定数いる。
彼らを強制的に排除するのは、もちろん良くない。
そして、そういう人たちの多くは、精神的障害がある人も少なくない。
女性のホームレスの多くには、特に現実を見失っている人が多く見られた。
5月28日に発売された拙著『ホームレス消滅』(幻冬舎)では、女性ホームレスの問題にも言及している。
今回は、以前公開した女性ホームレスに対する記事を、再録したい。