青木ヶ原樹海で亡くなる女性たち。『服毒心中』『完全型縊頸』『ぬいぐるみとともに……』数は少なくても確実にいる。

コラム

青木ヶ原樹海は世界的に有名な自殺スポットである。
自殺スポットは世界中に数多くあるが、青木ヶ原樹海はかなり特殊だ。多くの自殺スポットでは位置エネルギーか運動エネルギーを使って自殺する場合が多い。つまりビルから飛び降りて死んだり、電車にはねられて死ぬ。だから、崖やビルや駅は自殺スポットになりがちである。
青木ヶ原樹海で自殺する場合は、位置エネルギーや運動エネルギーを利用するのは難しい。「樹海の中は起伏に富とんでいる」と思っている人は多いが、実はそうでもない。2~3メートルの崖はあるが、飛び降り自殺をするには少し物足りない高さだ。樹海で自殺をする人の多くが、首吊り、服毒、などの衝撃で身体を破壊しない自殺を選ぶ。
そうやって屋外で、静かに自殺をするスポットというのは珍しい。そこにマジカルなものを感じるのか、海外では『スーサイド・フォレスト』として人気が高い。『アオキガハラ』という名前のバンドもあるそうだ。
日本ではタブー視はされつつも、それでも人気は高く『呪怨』の清水崇監督が撮った『樹海村』はこの記事の更新された現在、公開中だ。

というわけで本題である。今回は、
「青木ヶ原樹海で死ぬ女性」
の話をしたいと思う。
青木ヶ原樹海で亡くなっている人は、女性よりも男性が多い。20年ほど、青木ヶ原樹海で自殺体を探している知り合いに話を聞いた。彼は百体以上の自殺体を見てきているが、実際女性の割合はかなり少なく
「ほんの数体」
というくらいの数だという。

なぜ女性が少ないのか? について読んでいると、

「樹海で死ぬのはかなり遺体が損壊する。腐ったり、獣に食われたりする。女性は自分の身体がそのように汚くなるのは許せないので、樹海での自殺を選ばないのではないか?」

と書かれていた。説得力がないわけではないが、なにかスッキリしない、もやもやした気持ちになる説だ。

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