発達障害と産後クライシス〜あなたは大丈夫?〜

お役立ちそのほか

産後クライシスとは、子どもの誕生をきっかけに夫婦関係に危機が生じることであり、それがその後の離婚などの遠因になるとされる。多くは男女の出産や育児に対するリアリティの違いからすれ違いが原因である。その背景を知り、できる備えと対話をしておくことは多くの夫婦にとって大切なことと思われる。

 

女性は出産に臨むにあたり、つわりや身重になるなどの身体変化もあり、仕事を出産や授乳のために調整せざるを得ず、子どもの誕生にリアリティを感じざるを得ない。そして大仕事である出産の後は、身体はボロボロとなり、またホルモンバランスの変化で、多かれ少なかれメンタルも不安定になる。マタニティーブルースとよばれる産後の気分の落ち込みや、産後うつなどもある。

 

一方の男性は子どもの誕生とにリアリティを持つことはなかなか難しい。それまで子どもと接する機会がない世界にいた場合、そして生活が仕事中心となっている場合はなおさらである。特にそれがはじめての子どもの場合、そのモードはなかなか切り替わらない。

 

多くはこんな夫婦二人のチームで、24時間のケアを求められる小さなか弱い赤ちゃんとの新たな生活がはじまる。

 

母乳かミルクかなどで違いはあるかもしれないが、親も赤ん坊の夜泣きで寝不足にもなり、体力も時間も有限であることを思い知る。
家族はこれまでと同じ生活はつづけられなくなるため、それに備え、働き方を変え、家事などは外注や省力化をする必要がある。

 

祖父母など親族の手を借りられたり、さまざまな支援の仕組みが使える人は、まだいいのかもしれない。
しかし職場の文化や状況、親の年齢、自治体のサポート体制、祖父母も含めた家庭の機能も親の能力もそれぞれである。

 

正規雇用であっても死ぬほど働かされ、男性の育休取得率も低いままであるし、派遣や、フリーランスや自営業だと育児休業ということすら想定されていない。
ダブルケアとよばれるように介護と育児の時期がかさなったり、ひとり親で一人で育てているケースなどもある。

 

このような実はギリギリの状態なのであるが、個人、そして社会レベルでの育児に対する想定が甘い。
そこに親の側が気づかれていない発達障害があり非常に不器用であったり、子どもの側に発達障害があり、過敏や多動であまり眠らないなど通常以上の育てにくさがあると容易に虐待やDVなどのリスクとなる。

 

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