スマフォのソーシャルゲームでの『ガチャ依存症』の恐怖を、当事者女性が赤裸々告白。~億単位でつぎ込む人も。電波があればガチャを回し続けてしまう無間地獄~

インタビューそのほか

「ゲームで知り合ってよく飲みに行く男性は総額2000万円ほど課金していました。それでも全然トップには及びません。このゲームで一位の人は推定3億円以上課金していると言われていました」そのプレイヤーは急に登場して、一気にトッププレイヤーに登りつめたという。どう考えてもその急上昇はおかしい。仲間が「いくらくらいゲームにお金を使っているの?」と聞いたら、「新しいカードを一枚手に入れるために、ベンツ1台ぶんくらいかな? 全部で新築の家、3軒ぶんは使ってる」と答えたそうだ。

一体、どのような人が高額課金をしているのだろうか?「私が知っている人だと、ショップの社長、コンサルタント、美容外科医、看護師……などですかね。やっぱり社長や、個人経営の人が多いです。珍しいところでは、密漁をして稼いでいるって人もいました。福島の被災地に住んでいて、助成金・補助金でガチャをやっているという人も。一癖ある人が多いですね。写真を送って、とメールすると、全身入れ墨の写真を送ってこられたこともありました(笑)。職業ではないですけど、パチンコが好きな人が多いですね」

 

もちろんものすごいお金持ちが、数億円使ってもなんら問題ない。だが、そこまでお金を持っていないのに、射幸心に煽られてお金をつぎ込んでしまう人がたくさんいるのが問題なのだ。そもそも、良いカードを手に入れ、ゲーム内で強くなることに、なにか意味があるのだろうか?

 

「ゲーム内で活躍すると他のプレイヤーから、アイドルみたいに扱われるんですよ。ツイッターのフォロワーも増えるし、自分のグッズを作ったらすぐに完売してる子もいました。オフ会をしたら遠方からわざわざ遊びに来てくれたりします。普通に生きてたら、そんな風にちやほやされることってないじゃないですか!! やっぱり気持ちいいんですよね。」オフ会では、男性プレイヤーもモテるという。強いプレイヤーは「お金を持っている」というのが確定しているというのが大きい。

 

「ゲームやってる男性って、やっぱりちょっとモテないタイプの人も多いんですよ。女性からすると落としやすいですよね。デート相手を探すためにゲームをプレイしてる、って女子もいました」ゲームライフを楽しんでいた彼女だが、さすがにお金を使いすぎているという危機感は感じていた。

 

「男性がモテるのとは逆に女性は、月何十万円もガチャをしてるって時点で、男性にめちゃくちゃ引かれますよね。彼氏ができても必死に隠していました」一時はゲームをやめようとも思ったが、なかなかやめられなかった。

そこで『ガチャ中毒』の女子だけで集まって、『ガチャを引かない女子会』を開催したこともあった。

「最初はカラオケとかで普通に遊んでるんですけど、そのうち段々ガチャが引きたくなってくるんです。それで、耐えられなくなった子が『ちょっとトイレに行ってくる』って外に出て、ガチャを引きまくるんです。結局みんなガチャ引いてました。結局、電波がある場所じゃあダメだってことになって、みんなで電車に乗って電波の届かない場所に旅行しました。でも、今の日本で全く電波が届かない場所ってほとんどなくて、ちょっとでも電波がつながるとガチャをひいてしまうんですよね」

続きを読む - 1 2 3

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});