古田さんが、故人のサイトを調査し始めてすでに10年以上が経つ。他の業界に比べて、IT業界の変化は異常に早い。ずいぶん大きな変化もあったという。
「2005年頃はまだ個人情報をあけすけに載せている人が多かったですね。最近では、なるべく隠す人が増えてきました。
若者はさらに、インスタグラムのストーリーや、フェイスブックのストーリーズと言った、自分が選んだ相手に、24時間だけ見せられる、という機能を利用している人が増えています。彼らは、日常的なつぶやきは“消えるサービス”で行い、誕生日や記念日などハレな日だけはちゃんと投稿します。
彼らが亡くなった後は、ハレの日のツイートだけが残りやすくなっています。それが現在の動きですね」
人間はいつ死ぬかわからないし、これからもSNSやブログの世界は、どんどん新しい機能が追加され、規則や規約も変化していくだろう。だからあまり悩んでも意味はないだろう。
でももし記事を読んで気になった人は、少しだけ自分の死後にアカウントがどうなるのか、シミュレーションをしてみてもいいかもしれない。
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