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アナタは大丈夫? 自宅がゴミ屋敷になるキッカケ“5つのパターン”

ゴミ屋敷の様子

2020年ももう残りわずかになってきたが、皆さん大掃除はすでに終わっただろうか?

今年はコロナ禍に明け暮れた一年だったため、例年よりもずっと自宅にいる時間が長かった人も多いだろう。人によっては、部屋に荷物が増えて、散らかってしまったのではないだろうか?

「でも結局、12月から1月に変わるだけでしょ? わざわざ今大掃除しなくてもいいんじゃない?」

と考えている人も多いかもしれない。
現に、筆者も例年そんな考えに陥る1人だ。

筆者は、取材のために2年間ゴミ屋敷を清掃する会社で働いたことがある。
今回はその時に聞いた、
『部屋がゴミ屋敷になってしまったきっかけ』
を見ていきたいと思う。

ゴミ屋敷の様子
ゴミ屋敷の様子

01・失恋、離婚など男女の不和

意外と多いのが、恋愛系の悩みだった。彼女に振られて自暴自棄になってしまい、しばらく自堕落な生活をしたら部屋がずいぶん汚れてしまった……というパターンは、男女ともに見られた。中には
「●●君が再び振り向いてくれますように」
と、お祈りがゴミだらけの机の上に置かれてる部屋もあった。。
「まず部屋を片付けよう」
と片付けながら思った。

結婚生活が上手くいかず、家庭内別居が進む場合もゴミ屋敷になりやすい。
どちらも積極的に部屋を片付けるタイプでもない場合、
「自分だけが部屋を片付けたら損」
という心理が働いてしまい、部屋はどんどん散らかっていく。
どうしようもないくらい散らかった段階で、
「さすがに片付けなきゃ……」
と思うものの、一旦ゴミ屋敷になってしまうと、簡単には片付けられなくなる。片付けても片付けても片付かない、まるで賽の河原で石を積む子供のような状態になってしまう。
ゴミ屋敷を清掃していると、ゴミの中からたくさんの清掃用品が出てくる場合が多い。特に多いのがゴミ袋で10~20個出てくることも珍しくない。
なぜゴミ袋が発掘されるかというと、ある程度ゴミ屋敷になった段階で、ゴミを片付けようとはしたのだ。コンビニでゴミ袋を買ってきて詰めはじめた。
だが努力は虚しく、掃除道具もゴミ袋もゴミに埋もれていく。
失恋の傷は癒えても、ゴミ屋敷に新しい恋人を呼ぶことはできない。

ゴミ屋敷の様子
ゴミ屋敷の様子

02・忙しくて、掃除をするヒマがない

「そんなのは言い訳にすぎない」

と怒る人もいるだろうが、実際に忙しすぎて部屋を片付けられなくなった人は多い。
特に多いのが、看護師だった。
「今回も看護師さんですか? 了解です~」
と普通にやり取りするくらい、看護師さんの家主は多かった。

理由はやはり忙しいことだろう。そして昼夜逆転する生活が続くことも原因かもしれない。今年はコロナ禍で例年よりもストレスがかかっている看護師さんは多いだろう。

それともう一つの理由は、看護師さんは比較的収入が高いというのがある。これはゴミ屋敷になった理由ではなく、清掃会社を呼べた理由だ。
部屋がゴミ屋敷になっても、月給15万円のブラック企業で働いている人は清掃会社は呼ばないだろう。だがそういう人は、少なくないと思う。
ブラック企業に勤めていたらメンタルにダメージがあると思うが、ゴミ屋敷に住んでいても心が病みがちだ。あまりにひどい状態になって、自殺を企図しかけた人もいた。
たかが仕事がきついだけ、たかが部屋が汚れているだけ、とは言えないのだ。

ゴミ屋敷の様子
ゴミ屋敷の様子

03・物を買いすぎて、ゴミ屋敷のようになってしまった

現在はだいたいのものは通信販売で買える。今日もアマゾンやメルカリなどのショッピングサイトでポチったよという人もいるだろう。
部屋がゴミ屋敷になる人の特徴として、部屋のサイズを理解していないというのがある。つまり部屋の大きさの割に、物を買いすぎるのだ。ドアを開けると玄関周りにはアマゾンの空き箱が大量に山積みになっているケースも珍しくない。清掃をしているところに、次々とアマゾンから荷物が届くこともある。しかもせっかく買っても、開封していない人も多かった。

「オークションサイトで競り落とすまでは気持ちが入っていたんだけど、いざ競り落として家に届いたら興味がなくなっちゃった」
と語った女性もいた。
凝った作りのハイヒールは、箱に入ったまま1年以上放置されていた。

このケースで良くないのは

「部屋は散らかっているだけ。部屋にあるのはゴミじゃない。だからゴミ屋敷じゃない」

と思いこんでいる人が多いことだ。本人はどれだけゴミ屋敷じゃないと思っても、はたから見たらじゅうぶんゴミ屋敷だ。
そしていざ清掃が入っても、荷物を手放さないので、部屋が片付かない。自分の部屋のサイズを認識して、そこに収まるように気をつけたい。またどうしても入り切らない場合は、倉庫を借りてしまうほうが良いだろう。

04・ペット、子供が汚してしまった

猫を飼っている人は非常に多かった。
動物は飼い主の感情や状況はお構いなしに無慈悲に部屋を汚す。
会社から疲れて家に帰ってきて、机の下に吐瀉物が撒き散らされているのを発見したり、枕がビリビリに破れて中の羽毛が部屋中に舞っているのを見たら、すぐには片付けはじめられない人が多いだろう。
とりあえず汚れた部分を隠してしばらく放置していると、いつの間にか片付ける気が失せていく場合がある。片付けなければ、動物たちはますます部屋を汚していく。

とにかく、動物を飼っていた人のゴミ屋敷は凄惨なものが多かった。
糞が積もり、虫がわき、異臭が鼻を突いた。歴戦の清掃員たちにとってもかなり気が重い現場だ。

ただそれよりも気が滅入るケースがあった。掃除をしていると、ゴミの中から子供用品が出てきた時だ。
幼い子供用のおもちゃや、哺乳瓶が出てくると、こんな部屋で幼子が育てられていたのかといたたまれない気持ちになる。

自分で自分すら面倒を見られない人は、少なくとも他の動物を飼ってはいけないと個人的には思う。

というわけで今回は、ゴミ屋敷になるパターンの4つ紹介してきた。

冒頭の、大掃除のくだりはあまり関係なかったじゃないか? と思うかもしれない。
だが一応、意味はこめられている。
実は筆者がゴミ屋敷清掃の記事を書いた時に、よくいただく感想が

「記事を読んだらなんだかいたたまれなくなって、部屋を片付けました」

「なんだか無性に掃除がしたくなって、深夜に掃除をしてしまいました」

というものだ。
この記事を読み終わったところで部屋を見回して欲しい。きっと皆さんも掃除がしたくなるんじゃないだろうか?
そして……筆者も、年が明ける前に掃除したいと思う。