16歳で四国八十八箇所 野宿お遍路した文様作家が出会ったすさまじい現実とは?~優しい人、不思議な出来事、そして恐ろしい人間~

そのほか

Apsu Shusei(アプスー・シュウセイ)さんは文様作家だ。非常に緻密な文様を、紙、石、靴、などに描き出す。アプスーさんの作品からは、ひしひしと物語を感じる。
また、定期的に怪談イベントを開催したり、企業のトータルプロデューサーの仕事をしたりと幅広く活躍している。

そんなアプスーさんの原点の1つになっているのが、四国八十八箇所を巡礼する、お遍路の旅だという。
アプスーさんはなんと16歳の若さで、巡礼の旅に出たという。なぜそんなに若くしてお遍路をしようと思ったのだろうか?

「高校時代、学校と折り合いが悪かったんですね。居場所を見つけられませんでした。今から思えば、自分が周りと仲良くする努力をしなかっただけなのかもしれません」

そんなある日、アプスーさんが信用していた人物から裏切られた。普通、裏切られたら、傷ついたり、人間不信になったりすると思うが、アプスーさんはそうはならなかったという。

「人間って面白いな!! と思いました。それで学校へ通うよりも、色々なものを見たほうがいいんじゃないか? と思いました」

ただ最初から四国遍路に行こうと決めたわけではないという。

「最初はチベットの大学に行くのはどうかと考えました。曼荼羅などを学べる1年制の大学です。海外からの留学生も受け入れていました」

ただ当時はチベットが非常に揉めている時期だった。
「行けば命の保証はない」
とまで言われた。

「さすがに殺されるのは嫌だなと思って、それで代わりに選んだのが四国八十八箇所巡礼でした。僕は四国八十八箇所に加え、四国三十六不動尊霊場も巡りました。合わせて2ヶ月の旅です」

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