『別れさせ屋』の女~恋人・夫婦を別れさせる非情な仕事の実態とは?~

そのほか

Nさんは27歳の明るい雰囲気の女性だ。 さわやかな彼女の前職は、なんと“別れさせ屋”だった。

「21歳の時に探偵になりたいと思いました。それで見習いとして探偵会社に入りました。しばらく働いて
『思っていた探偵となにか違うな?』
と思いました。詳しく話を聞くと実は“別れさせ屋”でした」

別れさせ屋とは、文字通り恋人同士や夫婦を別れさせる仕事だ。
話では聞いたことがあっても、なかなか実際に目にしたことはない。むしろ都市伝説のたぐいと思っている人も多いかもしれない。
具体的に、別れさせ屋はどのような仕事をするのだろうか?

「大まかに分けると、調査員と工作員の仕事があります。調査員は、別れさせる対象の日々の行動を把握します」

尾行したり、張り込みをしたりして対象者の行動パターンを探る。
「レストラン○○をよく利用する」
「地下鉄○○線を利用して移動する」
などの調査結果を報告書に書く。

「張り込みをしていると3日間全く家から出ない人とかいて、実はもう室内で死んじゃってるんじゃないか? とヒヤヒヤすることもありました」

尾行をしているのがバレてしまうこともあったという。

「対象者に気づかれた時は、みんなそれぞれのやりかたでごまかしていました。私は頭がおかしい人のフリをしました。昼間なのに
『あっ!! 土星が見える!!』
とか叫んだりして。それで見逃してもらいました」

調査が終わった後は、実際にターゲットになる人物と接触して工作をする。ただし自分が調査した人間と接触するとは限らない。

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