『ベルトでぶたれる』『自由恋愛絶対禁止』『親子でも会話は厳禁』虐待・人権侵害をされる新興宗教二世たち

そのほか

昨今、テレビなどのメディアで新興宗教の二世をネタにするのが、流行っているという。

ここ数年出版社から、新興宗教の二世信者たちが自分たちの経験を手記や漫画の形で上梓するケースが増えていた。

カルト宗教信じてました。』(彩図社)

よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話』(講談社)

カルト村で生まれました。』(文藝春秋)

カルト脱出記 エホバの証人元信者が語る25年間のすべて』(河出文庫)

解毒 エホバの証人の洗脳から脱出したある女性の手記』(KADOKAWA)

など話題になった作品も多い。
おそらくそのような情勢に乗っかる形で、昨年Abema TVで新興宗教二世を扱った番組が作られた。
そして、今年になってNHKで3本、別々の形で新興宗教二世問題を取り上げた番組が放映された。

今回は独自の活動でカルト問題に取り組む、『やや日刊カルト新聞』の藤倉善郎さんにお話をうかがいつつ、新興宗教二世問題の難しさをうかがった。

「メディアでは新興宗教と言いつつも、実際には『カルト団体』と言われる宗教団体の二世のみが取り上げられています。
そんな危険な団体が巻き起こす問題を取り扱っているのに『感動ポルノのバラエティ番組』みたいになっている番組が目に付きました。結局、親子関係の問題に決着している場合が多いんです」

『自由恋愛禁止』
『自由な友達付き合い禁止』
『食べ物の制限』
『輸血禁止』
『ムチやベルトでぶたれる』
『大学への進学禁止』
『脱会した場合、両親との会話も禁止』
など、新興宗教に入っていることで、生活に強い制限をかけられることが多い。

「これって
『親がちょっとクセの強い宗教信じちゃってるんです(笑)』
ってレベルじゃないんですよ。ハッキリと人権侵害、虐待なんです。カルト宗教のせいで人生が壊されている人たちなんです」

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