新興宗教二世信者が天真爛漫に勧誘する現実|『信仰の自由』は誰のためにある?

そのほか

前回、新興宗教の二世信者が虐待されているという話を書いた。

『ベルトでぶたれる』『自由恋愛絶対禁止』『親子でも会話は厳禁』虐待・人権侵害をされる新興宗教二世たち

 

テレビなどのメディアでは「親子げんかの1パターン」として、比較的ほのぼのとしたトーンで取り上げられることがあると示した。
カルト新聞の藤倉善郎さんから、二世信者の話を聞くうちに、僕自身が取材の過程で出会った二世信者のことを思い出した。

 

今回は、思い出を中心に語りたいと思う。

 

僕が潜入した宗教団体の中で、最もカルト的な団体は、オウム真理教の後継団体だと思う。地下鉄サリン事件などが発生してから、ちょうど10年目に潜入することになった。今から15年前だ。
オウム真理教の一番の特徴は『修行』だ。それは、後継団体もしっかりと引き継いでいた。道場は住宅街の普通の一軒家だったが、広い地下室があった。そこに信者たちが集まり、修行をする。

 

修行は
「大音量の音楽がかかる中、1時間五体投地をする」
「夜の公園を経行(きんひん、速歩き)をする」
というような大勢で行うものもあったが、基本的にはめいめいが自分で目標を決めて、勝手に修行をした。学習塾というよりは、自習室で勉強をするような感じだった。

 

事件当時から信者だった人もいたし、事件後新たに信者になった人もいた。予想以上に新たに信者になっている人は多かった。
ただ、自分の子供を連れてきているという人はあまりいなかった。当時の代表だった、上祐史浩氏が演説をする時に、子連れで来ている人がいた。ただ子供がたくさんいるという感じではなかった。

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