子供たちがカルト宗教の信者になる日|普通のサークルに入ったはずなのに、いつの間にかカルト宗教の手先になった男性の話

そのほか

カルト,信者

オウム真理教が偏差値の高い大学で信者を勧誘していたというのはよく知られている。
だが大学を“狩場”にしているのはオウム真理教だけではない。
過去も、現在も多くのカルト宗教団体が大学生をターゲットに勧誘活動をしている。

 

今回は、カルト団体の事情に詳しいジャーナリストの藤倉善郎さんにお話を伺いつつ、
『大学生がカルト宗教にハマる現実』
を考えていきたい。

 

「宗教団体は『新しい信者を獲得して教団を大きくする』というのが大きな目的の1つです。特にカルト団体は
『相手を騙してでも入信させよう』
と考えるアグレッシブな人がたくさんいます」

 

2021年現在でも、大学内に入り込んで勧誘活動をしているカルト団体はいるのだろうか?

「サークルの新歓期に紛れ込んで活動するカルト団体は以前に比べたら減りました。
しかし、SNSで声をかけたり、キャンパス内で、あるいは通学途中のルートで個別に声をかけて勧誘するカルト団体はあとをたちません」

 

筆者も某有名大学の学園祭に足を運んだことがあるが、カルト団体が堂々と講演会を開いていたり、心理テストのブースを開いているのにはビックリした。しかも、教団名を隠して開催していることもあった。

表向きは学生が運営しているように見えたが、別室には教団の職員がいて指示を出しているのが見えた。

学生信者を手先として使って、教団拡大を狙う姿はまさにカルト的だった。

 

自分の子供が大学に入って、そのままカルト団体に傾倒してしまったら、家族はたまらない。子供が被害者になることもとても困るが、さらに教団の手先になって信者を獲得する加害者になることも大いにある。

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