幸福●科学・大川隆●の医学的な死と復活。教団員が切望する、非科学的な未来とは?

そのほか

というわけで『あいである』が復活だそうだ。ライターの仕事をしていると、自分の書いている雑誌が休刊になることはよくあった。休刊とは文字通り「雑誌の刊行を休む」ということだ。
「じゃあ、いつか復活するのだろう!! ワクワク!!」
なんて素直に蘇るのを待っていたら、ライターは餓死してしまう。休刊とはつまり廃刊を意味していた。

 

もちろん復活した稀有な例がないわけではない。『漫画アクション』『ファンロード』など。『映画秘宝』は復刊したものの、編集長が一般人に恫喝DMを送り込んだのが炎上。再び長きの眠りについた。

 

まあこういう業界でずっと仕事をしてきたので、
「あいであるは一旦、休止になります」
と言われた時には、
「はい、永久にオサラバね!! おつした!!」
と考えていた。

 

だから、復活すると聞いた時には、嬉しいというより、むしろギョッとしたのだ。
なにはさておき、おめでとうございます。

 

今回からは、ちまたに流れるニュースから興味深いものを取り上げていきたいと思う。
第一回は復活つながりで、『幸福●科学の大川隆●の死と復活』について取り上げたい。

たまたまだが、2023年4月9日はイースターである。
イースターといえば、卵やら、ウサギやらがキャラクターのフワフワしたお祭り……くらいのイメージしかない人が多いんじゃないだろうか?
イースターは“復活祭”である。
キリスト圏では、貼り付けにされたキリストが三日後に復活したのを祝う祭りで、祭りの中でも最も重要視されている。

 

ただ、この日にキリストが甦ったというわけではない。そもそもイースターは大陰暦なので、毎年日付が変わる。キリストが蘇る前から復活祭はあった。春は長く続いた冬からの“復活の季節”だ。

なぜ復活祭にウサギなのかと言えば、諸説あるがおそらく繁殖力が旺盛だからだろう。ウサギは人間と同じくオールシーズンが発情期。メスは胎内に子供がいる状態で、さらに妊娠することができる。一回の出産で10匹も出産。オスはマウンティングでガシガシ腰をふる。その上縄張り意識が強く結構喧嘩っぱやい。

 

「ウサギは寂しいと死んじゃう」
というのは真っ赤なウソだ。生命力がほとばしっているから、イースターのキャラに選ばれた。イースターエッグもそのままだ。卵自体が生命や豊穣のシンボルである。

 

ただ春が復活するといっても、同じ春が巡ってくるわけではない。必ず新しい春だ。卵もウサギも命はどんどん入れ替わり、新しい個体に引き継がれていく。それは無論、私達人間もそうだ。

だがキリストの復活劇は、そういう「命のリサイクル」というような生き返りではない。キリストは十字架にかけられ死んで墓に埋められた。それから三日後にキリストは復活する。墓は空になっていたと言われているし、手や腹には穴が開いていたと言われているから、キリストの肉体がそのままムクッと蘇ったのだろう。現在の感覚だと、ゾンビ的だ。
生き返ったあとは特に目立ったことはせず、40日間弟子と過ごした後に、天に上って消えてしまった。
キリストは、肉汁たっぷりで生々しく蘇ったのに、最後はフワッと霊的な感じで消えてらっしゃる。

「死んだ人間はなにがあっても絶対に蘇らない。だからキリストも本当には蘇ってはいないだろうな」

と今ルポを読んでいるほとんどの人は思っているのではないだろうか?
「何を当たり前のことを……?」
と思うかもしれないが、そうでもない人たちもいるのだ。

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