㈱アニスピホールディングス 藤田英明②~異なる障害特性による補完関係~

インタビュー

㈱アニスピホールディングス(旧㈱わおん)
代表取締役 藤田英明氏

 

■異なる障害特性による補完関係
田口 私は発達障害に関する取材をしているのですが発達障害の方の最大のネックとなるのはコミュニケーション障害の部分ですよね。また発達障害の方は二次障害で精神疾患を負っていらっしゃる方もいますよね。GHで一緒に暮らすとなった場合、トラブルにはならないのですか?

 

藤田 わおんと他のGHの何が違うかというと他のGHのほとんどが障害の種類で区切っているんですね。例えば、知的障害の方向けです、精神障害の方向けですとか。

 

田口 そうですね。そういった区切りがありますね。

 

藤田 わおんでは障害で区切らずに「程度」で区切っています。障害区分は1~6までありますが、区分1~3を対象にしていて障害の種類は関係ないという形にしています。これが一番大きい要因といってもいいですが、障害を「種類」で区切ってしまうと区分1~6までくるじゃないですか。そうすると、区分1と6の人は絶対にコミュニケーションを取れないわけです。1の人が6の人を馬鹿にして、マウントを取るじゃないですか(笑)そうしたら、6の人は怒るじゃないですか。そして、走る、暴れる、ぶん殴るとなってしまう(笑)そうやって負の連鎖にはまっていってしまう。だけど、1~6という「程度」で障害をみると精神障害、身体障害、知的障害の人もいらっしゃって「程度」は一緒ですけど、出る症状が違うので補完関係が成り立つんですよ。

 

田口 どういった補完関係ですか?

 

藤田 例えば、GHにいる知的障害の女性の方は、お給料が出ると全部UFOキャッチャーに使ってしまうんですね。そうすると、精神障害の方が「全部使っちゃったら、これから何も買えなくなっちゃうよ」と言ってそれからはお給料が出ると、必ず精神障害の方が必ず付き添っていくんですよ。「今日は2,000円までね」とか言って(笑)

 

■犬猫とのコミュニケーション
田口 なるほど。私は取材で発達障害の支援者の方に関わると支援者の方ですら、コミュニケーションの部分で「関わりたくない」となってしまうという声を聞くんですね。そういった部分は補完し合えるものなのですか?

 

藤田 まずは、発達障害の方もどこの部分が欠落しているかというのが人それぞれ違いますよね。それが病気(特性)なのか、性格なのかによっても全く支援者側の対応は全く違ってきますよね。僕の知り合いに精神科医がいるんですが、彼の持論は例えばADHDも発達障害もうつも統合失調症も原因は一つだと言うんですね。そこで薬を処方してもらったら、ごく普通に暮らせるようになってしまったという例もあるので支援だけで何とかなるという単純な話でもないですね。投薬も含め色んな支援の仕方があって、人間対人間でコミュニケーションが苦手な方でも犬や猫とはコミュニケーションが取れる人もいるんですよ。人と人だと壁を感じてしまって、怖くてしゃべれないけど犬猫とはめちゃくちゃ話せる人もいるんですよね。

③~障害者の自立とは~

※内容は取材当時(2018年11月)