田口 なぜこの取材を受けてくださろうと思ったのですか?
M 最近、子供が産まれまして
これを機に自分を見つめなおそうかなと思ったときに
(田口が)記事を書いてらっしゃったじゃないですか。
それでメッセージをしてみたというのがきっかけですね。
それで取材依頼がくるとは思ってなかったので(笑)
田口 お子さんのことがあって
自分の幼少期とかを振り返ったという感じですかね?
M うーん…というより、自分は子供に対して
特等席を用意してあげたいと思っているんですよね。
子供が小さく産まれてきてしまったので
未だに保育器の中なんですよ。
障害もなく元気なのですが。
私自身が親に特等席を用意されなかったことを憎むとか
そういうことではなくて
自分が子供に良い環境を用意してあげたいなと真剣に思った時
その時の親の気持ちってどうだったのかなと思ったんです。
おそらく私の両親は自分の理解できる範疇を超えすぎていて
諦めることに繋がったのかなと思いだしたんですよ。
なので、そういう子供を一人でも減らすいいきっかけになればと思って
話しちゃおうと思いました。
田口 ありがとうございます。
「発達障害の家族性」というのはよく言われることなのですが
お父様やお母様にも(発達障害の)傾向があったりすると
育児の仕方が分からなくて悩んでしまうということはよく聞く話です。
ほとんど遺伝だと言われているので
恐らくお父様かお母様が同じような傾向を持っていたと思うのですが。