間違いだらけの薬選び ~現役薬剤師が語る「絶対ダメ」な薬の飲み方とは?~

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今回は、昭和大学 薬学部を卒業後、薬の相談と依存症回復者への職業紹介をメイン業務としている、神奈川県大和市の株式会社トラスト ReStartくすり相談所 代表取締役で薬剤師の井田鉄平さんにお話を伺った。

 

 

井田さんは大学を卒業後、17年間、調剤薬局で薬剤師として勤務した。しかし、高齢化が問題となっている現在、特に既往症が多い高齢者に対する薬の処方量の多さが気になっていた。薬剤師の視点から見ると、成分が重複する薬がいくつも処方されている現状があり、薬の副作用から体調を壊す人々を見てきた。そんな人を一人でも減らしたいという思いから、起業した。

 

今、薬の安易な処方による多剤大量処方とドラッグストアで購入できる市販薬により、薬物依存になる人が増えている。風邪をひいたら、頭痛がしたら、気軽な気持ちで薬を服用する人も多いのではないか。中には依存性がある成分が含まれている薬も多い。特に精神科で処方される薬には依存性が高い薬が多いという。その背景と薬のリスクについて、話していただいた。

 

「お医者さんは薬の足し算(薬を追加すること)は得意でも、引き算(薬を減らすこと)は苦手な方が多いです。なので、通院すればするほど、薬の量が増えていくことが多いですよね」

 

井田さんが言う通り、定期的に病院を受診している方なら、薬の量が増えていくという経験のある方は多いのではないか。そして、その薬の効果がかぶっている、副作用で下痢する、便秘する、ふらつく、めまいがするなどの副作用については説明される機会は少ない。薬の副作用で便秘をすれば、便秘薬が追加され、めまいが出たら、めまいを抑える薬が追加される。それでは薬の処方数が増えて当たり前だ。

 

「病院で待たされて、さらに処方薬局でも待たされたら嫌ですよね、なので、20分、30分と患者さんを薬局でお待たせするわけにはいきません。なので、薬剤師は色々アドバイスをしたくてもできない事が多いです」

 

特に大学病院や総合病院での待ち時間は長い。診察で待って、薬局でも待つことは多くの人が嫌うだろう。すぐにでも薬を受け取って帰りたい。それが患者側の本音だろう。だけど、医師は薬の専門家ではない。処方されている薬の効果と副作用についての知識を持っているのは薬剤師にも関わらずだ。

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