精神医療、ここまでぶっちゃけていいの?⑤~「人が苦手な人」が人とつながるためには~

インタビュー

【5回目 人が苦手な人が人とつながるためには】

 

田口 私は発達障害児の親は、とにかく、周りとの関係の築き方にウェイトを置いた方がいいと思いました。そこができないで孤立しちゃう親御さんが圧倒的に多いので。

 

樋端 子どもの育ち方も周りの子たちと違っていて育てるのが大変、親も不器用でママ友との付き合いなんてとてもムリ。ではどうやって仲間とつながったり情報を集めて、必要な支援を得ればいいのという感じですね。私たちはむしろ先に仲間づくりをやってしまおうと、好きな距離感で参加できるゆるいテーマコミュニティとしての「親子の発達障害あるあるらぼ」をやっています。

 

田口 そうですね。けど、「親子の発達障害あるあるらぼ」は東京にないんですよ。
取材をしていると「福祉に関して23区は別の国 と言っている福祉関係者が多いんです。東京はとにかく人が孤立しやすいです。私はあまり感じたことがないんですけど、一般のお母さんなんかは、むしろ私を羨ましいって言う人までいるんですよね。子どもが発達障害グレーゾーンだから、福祉関係者が常に相談の乗ってくれますよね。だから、寂しくなさそうで羨ましいって。そして、何でもかんでも支援。とにかくサービスが入る。

 

樋端 なるほど。だいぶ雰囲気が違いますね。でもフォーマルな領域で常に何でも相談できる人がいるというのは心強いですね。よろしければぜひその辺りを塩尻のトークライブでも話していただければ。

 

田口 はい。とにかく違いますね。
たとえば、地方だと障害者同士の結婚って地域で支えるから、そんなに大問題じゃないけど、東京じゃ地域で支えるなんてないので、大問題です。障害者向けのグループホームのボランタリーチェーンを展開してる「わおん」って事業所の社長さんが「グループホームには男子寮と女子寮はあるけど、当然、恋愛もあります。けど、一緒に暮らせるグループホームは皆無なので、今度、家族棟を作る」って言ってました。色々あってなかなか実現化していないようですが。東京で障害者の自立といったら、1人暮らしをもって自立と考えている事業所が多いんですね。だから、1人暮らしをしたら、ヘルパーが何回入って生活を維持するかみたいな話になります。

 

樋端 でも田舎は田舎で徹底的に隠そうとすることもあるし、色々ありますよ。精神障害者の私宅監置なんて歴史もありましたし。いまでも家族だけで抱えて一家心中ギリギリの状態の家族もあったりもします。

 

田口 全然違うんでしょうね。うちは元夫が山梨の山奥だったので、発達障害だなんて絶対に認められないって言ってましたね。そんなの恥だと。

 

樋端 あるラボは対話の場になって地域の文化を作っていく拠点になればともおもいます。そういう場が都会にも田舎にも必要ですよね。テーマのあるカフェと言うかバーと言うか。

 

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