発達障害(児)者の特性として、感情のコントロールや自己理解が苦手というものがあります。
NPO法人 コンボさんの原稿にも書いています。
「他人のことはよく見えるけど、自分のことは見えない」という特性を持つ発達障害者にとり、検査やカウンセリングを通じての自己理解は、とても重要だと思います。就労や、人間関係を継続することが困難になる理由の一つは、自己理解の不足にあると思っています。
成人の当事者の幼少期には、発達障害という概念自体がなかったので、検査は受けていてもカウンセリングを受け、自己理解を深める機会は少なかったでしょう。
だけど、「自分が理解できていない自分のこと」を相手に分かって欲しい、察して欲しいと望むことは、不可能です。支援者も、親も、完全に自分を理解してくれるということはありません。自分が伝えなければ伝わらないのです。
こう考えるようになったのも、私自身が過去、自己理解ができておらず、結果的にモヤモヤすることも多く、自分の感情が分からずに心身症を患ったことがあるからです。それなので、私は臨床心理士さんによるカウンセリングを、2年半受けて、徹底的に自己理解と感情のコントロールの方法を編み出した時期があります。
特に人間の感情の中で一番強い感情は
「怒り」
だと思います。
そして、感情をコントロールできずないとモヤモヤしたり、人に怒りをぶつけてしまったり、その怒りに何日も捕らわれてしまったり・・・。