そして、数年後。
私が生活保護を抜ける日が来た。
色々な方たちの助けがあって、泣いたり笑ったりしながら、過ごした数年間。それだけあたたかい環境だったからこそ、生活保護を抜ける時には、不安も大きかった。だけど、生活福祉課の女性課長さんが「いいじゃない。田口さんは今、何も失うものはないじゃない!食べて行けなかったら、また保護せざるを得ないんだし。これからは得ることばかりよ!何も怖くない!」と背中を押してくれた。
生活保護はこちらが「抜けたい」といったところで、打ち切ってもらえるというものではない。生活が安定していること、一定期間、安定収入があることが確認できないと、打ち切ってはもらえない(様子見の期間が約半年)。
私の場合、その条件を満たしたので、即時廃止となった。
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