発達障害の家族性 ~子どもが発達障害ならば、かなり高確率で親も発達障害の傾向がある。親が検査を受けるメリットとは~

お役立ちコラム

子供が発達障害と診断されました

とおっしゃっている親御さんは多いけれど

「自分も検査しました」

という親御さんは少ないなとこの数年、ずっと思ってきました。

 

ライターとして発達障害者支援について取材していると

お医者さんもサービス事業所の方も思っている。

そして、メディアの立場としてよく使うのは

「発達障害の家族性」という言葉。

要するに、やんわりと

「子どもが発達障害なら家族の中にも同傾向の人がいますよね」

と言ってるわけです。

それくらい、親御さんにも傾向があると思っても

指摘しずらい。

 

取材の中で

「親御さんも発達障害だと思って見ているけれど

指摘できない」という声をよく聞きました。

 

私自身は息子のカウンセリングをしてくれた臨床心理士さんが

大人のカウンセリングもしていたので

WAISを受けています。

 

息子のカウンセリングのフィードバックを聞いていて

「これって私にも当てはまる」

と思っていた私は、やはり息子と同じく

発達障害グレーゾーンでした。

 

その検査結果を持参して、病院を受診したけれども

医師の見解は

「日常生活で不便を感じてないんだし

会社員としても適応できていたのだし

障害ではない」

ということで健常者診断が下りました。

 

数値上は限りなく発達障害者なんですね。

環境が良かった。

それだけの差です。

 

けど、私自身に凹凸があるし、傾向があるので

自己理解につながりました。

発達障害というのは、自己理解が難しい障害。

要するに「自分は発達障害ではないか」って疑えない

障害です。

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