発達障害取材をしている私のところには
「発達障害の人とよく付き合えるね(そう言われる私も発達障害なのですが)」
「発達障害っていったい何なの?
コミュニケーションが得意な人もいるよね」
といった発達障害についての誤解や偏見に基づいた質問がよくきます。
それもそのはず、「発達障害」というくくりが「身体障害」と同じくらい
幅広いから起きる分かりにくさがあると思います。
厚生労働省のページから発達障害の定義を引用すると
発達障害者支援法において、「発達障害」は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの(https://www.mhlw.go.jp/seisaku/17.html#:~:text=%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E8%80%85%E6%94%AF%E6%8F%B4%E6%B3%95%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%84%E3%81%A6%E3%80%81%E3%80%8C%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E3%80%8D%E3%81%AF,%E3%81%A8%E5%AE%9A%E7%BE%A9%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82)」
とされています。
それぞれの特性に関しての図で見ると
(図:厚生労働省)
それぞれの障害により、特性が全く異なります。
だけど、メディアで取り上げられる機会が多かったのが
ASD(自閉スペクトラム症)のコミュニケーションが苦手
という部分ばかりだったので
「発達障害の人はコミュニケーションが苦手だ」
「発達障害者=ひきこもり」
というイメージにつながったのだと私は考えています。
図を見ても、例えば、ADHD(注意欠陥多動性障害)の人は
特にコミュニケーションが苦手だという特性はなく
周囲のADHDの人を見ても
コミュニケーションが苦手という印象は私にはありません。
そう説明すると必ず聞かれる
「でも、ADHDを名乗ってるあの人は
コミュニケーションも苦手だよ」
という質問。