計算機やスマホ決済などの文明の機器を使えばよい。それだと一行で終わってしまう。そんな話ではない。計算機やスマホがなく「1000−787=」の計算問題が出来なくても、買い物をすることが出来る!
そのやり方は…出来る人にやってもらうこと。出来る人とは=レジに立つ店員である。
息子が中学の頃、特別支援学級の夏休みの宿題に“34×45”の問題が出された。半数以上の生徒が、小学校の通常学級から進級してきた子ども達であった。従って算数を学んできている前提で、こんな難しい問題も出されていた。息子はというと…小学校2年生までは特別支援学校、3年生からは特別支援学級に在籍していた。だから、チンプンカンプン。宿題を前に苦痛の表情をしているのを見て、「こんな問題やらせても、実生活の中で使うことないのになあ…」と私は感じた。
計算機を使うしかない!
担任に思い切って相談した。
「学校の数学は息子には難し過ぎます。筆算よりも日常生活に必要なお金の計算を教えてほしいです」
すると、担任は「この学校には学力差のある子がいますので、このような問題もやらせていますが難しいかもしれません。立石君には出来ないことがあったら、周りに助けを求める術を付けることの方が大切です」と話し始めた。