我が子が年齢と比較すると極端に落ち着きがない、言葉が遅い、発達が遅れている。こうなると通常級、支援級、支援学校のどこに行けばいいのか悩む。子どもにとって最適な教育環境を与えるために、親が意識しなくてはならないことはなんだろうか?
■学校の種類
進級先は大きく分けて3つある。
(※表は筆者作成)
■親の願いは子どもの幸せ
親は子どもの幸せな未来のために「どの学校に入れるのがベストか」を考えて悩んだ末、進級先を選ぶ。この親の願いを優先させるため、就学時健診や就学相談で行政側が「特別支援教育を受けさせた方がこの子のためにはいい」と判断しても、親の希望が叶えられる。
その結果
・「通常級で学んだ方が伸びる」と思われる知的遅れのない発達障害の子が支援級にいる。
・特別支援学級に在籍して、手厚い指導を受けた方がよい、知的な遅れのある子どもが通常学級にいる。
・食事、トイレなどの身辺自立が難しい重度の子どもが特別支援学級にいる。
ということも現実起っている。
■子どもは言えない
幼稚園、保育園時代に一緒に過ごしたお友達がいると、子どもが「みんなと一緒の学校に行きたい。同じクラスに入りたい」と言うかもしれない。
細かな情報を元に子ども自ら「僕はここの学校が合っているようだから、ここに入学したい」とは言えない。親の「ここに入れたい」という圧力(光線・ビーム)が、子どもの言葉として発せられることもあるだろう。
けれども義務教育が始まる小学校は学力をつけるところ、本格的な勉強が始まる。そこで全く授業についていけなかったり、1コマ45分の授業にじっと座っていることが出来ず、叱られることが多くなったりした場合、子どもは辛い学校生活を送ることになる。
おとなしい子は尚更で、脱走したり他の子に危害を加えたりしないので、ある意味担任からすれば楽な子、その結果、お客様状態で放置され、支援級に行けば身についていたであろうことも学ぶことができず、年齢を重ねるケースもある。
また支援級に行けば、新しい仲間も出来る。親にも新しいママ友ができる。今一度、子どもの立場に立って考えるのもよいかもしれない。