昨今、ストロング系酎ハイの登場で、アルコール依存症に関する記事をよく見かけます。私にとってはとても身近な問題で、自分の父がアルコール依存症でした。アルコール依存症の父と娘の私は現在、絶縁状態です。
父は大手企業で部長職までになったので、仕事には支障がなかったのでしょうが、家庭では酒乱。酔って記憶をなくすこと(ブラックアウト)は日常で、父がたまに帰宅すると、姉も私も自分の部屋に引きこもり、母は父を刺激しないよう、ひたすら黙っているという家庭で育ちました。
忙しい職種だったので、家族は救われていた部分が大きかったです。
しかし、父が定年退職を迎え、母が離婚を切り出して、両親は熟年離婚します。そこから娘の私は本格的にアルコールに依存となっていった、父の面倒をみることになっていきました。
父が65歳~73歳、私が36歳~43歳までの10年間は地獄でした。
その間に、父の人間関係はどんどん狭まっていきました。お酒で迷惑をかけては、実の弟妹にも絶縁され、離婚した母はもちろん、母と暮らしている姉とも絶縁。
その間に私は結婚して離婚していますが、結婚生活に影響がなかったかといえば嘘になります。第一印象は婚家の両親の前でも「普通のよい父親」に見える(今思えば、人前で「過剰にいい顔をする」ところがストレスとなりアルコールへの依存を強めていたと思います)けど、お酒が入ると暴言を吐き、トラブルを起こしてしまう。
婚家からも絶縁される父。
立場がなくなる私。
アルコール依存とホームレスの相関性について、村田らむさんが記事を書いていますが、父も生活が成り立たず、ホームレス支援施設に入り、生活を立て直した時期があります。