発達障害の方には、物事を0か100かでとらえてしまう二極思考・白黒思考と呼ばれる特性を持つ人が多くいます。
例えば、人間関係ならすごく好きか、嫌いかしかなく普通がない。子どもだとゲームや競争で負けると、パニックになって泣く子もいるし、自分はダメな子だとひどく落ち込んで自己肯定感が落ちてしまったり。大人になるとその自己肯定感の低さが二次障害(発達障害そのものではなく、うつ、不安障害、強迫神経症などの精神疾患を発症すること)となってしまう人も。
発達障害グレーゾーンの私は、気づくまでの30年超は人付き合いを極端に分けていました。「付き合える」「付き合えない」のどちらかしかなく、一回友人になっても、嫌いなところが目に付いてしまうと「絶縁する」など極端な行動に出てしまう。白黒はあってもグレーはない。この図のような感じでした。
この「白黒思考」「二極思考」で人間関係をとらえていた時は、白の部分の「付き合える(親しくしたい)」人たちのことはとことん信じ疑いもしない。理想化してしまう。その分、自分が勝手に理想化した相手に「裏切られた」と感じたらものすごくダメージを受けていました。その都度、抑うつや不眠になることがあって、精神科に受診もしました。今、考えると二次障害なのですが、発達障害という概念が出てくるまでは情緒不安定な自分を持て余していました。