「その沼入るべからず —CASE 5#スマホ育児」|スマホが子供の発達や母子の絆を阻害する!?

お役立ちコラム

出産、育児、健康法。女性の生活まわりにあるさまざまな情報の中には、ハマるとヤバいものがたくさん⁉ 山田ノジルが独自の視点で突っ込みつつ、沼の注意点をお届けしていきます。

 

Case5 #スマホ育児 

 福祉センターの中にある子育て広場に向かうと、廊下にいろいろなお知らせが張り出されていた。離乳食教室、歯磨き指導、3歳児検診のお知らせ、親子向けイベント。どれも小さな子供をもつ親に向けたものだ。その中の、こんなポスターに目がとまった。

 

「スマホに子守りをさせないで!」

スマホに子守りをさせないで

 (図:公益社団法人 日本小児科医会

https://www.jpa-web.org/about/organization_chart/cm_committee.html)

 ぐずる赤ちゃんに子育てアプリで応えていると、育ちを歪める。スマホを見せっぱなしにしていると、親子の会話や体験を共有する時間が奪われる。スマホを見せるではなく、親と赤ちゃんと目と目を合わせ、語りかけることが大切……。要はスマホを取り入れた育児をは要注意! ということらしい。その隣には「スマホの時間、わたしは何を失うか」というポスターが続き、スマホの利用で子どもの学力、体力、コミュニケーション力が低下したり、脳にダメージが生じるとまで書いてある。

 

乳児を抱える自分にとって、今やスマホはなくてはならない道具。移動中に子供がぐずり自分の体力気力が枯渇していれば、少しの間動画を見せてしまう。つかまり立ちをするようになってきたので危険も多く、食事の支度をする10~20分の間でもタブレットで大人しく遊んでいてくれるとすごく助かる。子供向けの動画やアプリはよくできていて、利用時間の設定ができたり親も知らなかった童謡や手遊びも楽しめたりする。子供に見せるだけでなく、病院の予約や天気予報、育児に必要な情報など、親にとっても育児に役立つことがたくさんある。こんな状況で「スマホを使った育児をダメ」言われると、正直困ってしまうかも。

 

ポスターの発行元は、医師会と書いてあるからきっと信頼できる情報なのだろう。でも真面目に育児に取り組む親たちは、本当にスマホを使っていないの? うちの場合は動画を見せているときはできるだけ子供と一緒に楽しんでいるのだけど、それもダメ? ママ友は、通りすがりの中年女性にこんなことを言われたそうだ。抱っこ紐で移動中、乗り換え情報をスマホで調べていると「スマホじゃなくて、赤ちゃんの顔を見てあげてね!」と。自分の楽しみのために見ているわけじゃないのに、なんでそんなことを言われなくてはならないの!? と悲しそうに話していた。

 

「ほどほどにならOK」と言われても、なんだか肩身も狭いし、それ以上に子供への影響が心配。結局のところ「昔ながらの生活」が子供には一番いいということ?

 

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