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  • 脳性麻痺の元風俗嬢が語る 障害者の恋愛と性~性的快楽は射精がすべてではない~

    脳性麻痺の元風俗嬢が語る 障害者の恋愛と性~性的快楽は射精がすべてではない~

    今回は、脳性麻痺のマユさん(仮名・37歳)にインタビューした。

     

    ※ コロナウイルスの感染防止のため、対面形式ではなく、メールでのインタビュー形式での取材を行いました。

     

    マユさんは、以前障害者向けのデリヘルで、風俗嬢として働いていた経歴の持ち主。

    そんな彼女に「障害者の恋愛と性のリアル」について聞いてみた。

    マユさんの障害は、脳性麻痺 硬直型。

    まひの形で最も多いのが、「痙性麻痺(けいせいまひ)」と呼ばれるものです。これは、麻痺した手足が硬直した(いわゆる突っ張った)麻痺です。

    出典:保健医療機関 佐賀整肢学園 こども発達医療センター

    右手には軽い麻痺があり、普段は、電動車いすを使用して生活している。

  • 好きになってくれるでしょうか私の声だけで ~容姿にコンプレックスがある方に捧げる歌とメイクアップ講座新連載~

    好きになってくれるでしょうか私の声だけで ~容姿にコンプレックスがある方に捧げる歌とメイクアップ講座新連載~

    先日は和音&こども“ど真ん中”プロジェクトにゲスト出演させていただきました。

     

    「当事者の・当事者による・当事者のための会社」㈱アイデアル、あいである広場」は障害当事者方やマイノリティーの方には耳が痛い話も掲載する嫌われるメディアだと思っています。嫌われるけど、だけど、必要で大切な情報を配信する、そんなメディアになろうと思っています。

     

     

    オープニングソングは和音(わいん)さんの「月見草」。出番の前にこの曲を裏で聞いて待っていたのですが、涙が出てきました。

     

    動画中でさらっと発達障害をカミングアウトしていますが、私は小中学校時代にいじめに遭っていたからです。無視、机を捨てられる、飛び蹴りされるなど癖っ毛だった私は容姿のことでいじめられ続けました。

     

    カミソリを枕元に置いて寝ていました。いつでも死ねるように。苦しくて耐えられなかったら、いつでも死ねるように。今だって容姿にコンプレックスがあります。誰かに恋をするたびに、ブス・汚い・気持ち悪いといじめられた私が、この人の横にいたいと願っていいのかなという気持ちにさせます。

     

    そんな気持ちに響きます。是非、聴いてみてください。

     

  • ボイスチェンジャーがないと話せない・親が死んでも葬儀屋への電話ができないひきこもり達 ~ネット配信者が仲介役に~

    ボイスチェンジャーがないと話せない・親が死んでも葬儀屋への電話ができないひきこもり達 ~ネット配信者が仲介役に~

    【ボイスチェンジャーがあれば自分の声じゃないから話せるという人たち】

     

     

    今回は、清水ひきこもり研究所の所長で、ボランティアでひきこもり向けにライブ配信をしている原科佳衛(はらしなよしえ)さん(57歳 男性)にお話を伺った。

     

    2019年の内閣府の調査では、40歳~64歳の中高年ひきこもりが61万人との統計が出ている。

     

    しかし、行政や支援者でも生粋のひきこもりには会えない・コンタクトができないのが実態だ。

     

    支援につながらないひきこもりたちの実情は把握できていない。そんな中、原科さんはインターネットライブ配信(ニコニコ生放送)を介して、ひきこもりたちとコンタクトが取れるレアな存在だ。原科さんが中高年のひきこもりに対し、ニコニコ動画での配信を通じ、支援を続けて、今年で9年目になる。

     

    リスナーは常時70人程度~多い時で300人ほどいる。放送は、原科さんの夜勤の仕事がない時間帯に不定期で行っている。

     

    「LINEやカカオトークでも、仕事の合間を縫って相談に乗ってます。特にカカオトークにはボイスチェンジ機能があるので、ひきこもりに人気です」

     

    ひきこもりの深刻さは様々だが、自分の声じゃないから話せるという人たちもたくさんいるという。何年も相談に乗っていても、年齢や本名、家族構成すら教えてくれずカカオトークでのみ話せるという人もいる。

     

    「家族構成とか年齢を知らないと、相談されても、正確に回答してあげられないじゃないですか。だけど、分かってあげないことに対してよくブチ切れられますね(笑)」

     

    ボイスチャンジャ―なしでは話せないという人が、何人もいるということに驚かされる。

  • 車いすの料理人 ~フレンチ風創作料理を独学で!いじめを乗り越え、料理の鉄人に弟子入りしたフリーのフードコーディネーター~

    車いすの料理人 ~フレンチ風創作料理を独学で!いじめを乗り越え、料理の鉄人に弟子入りしたフリーのフードコーディネーター~

    【車いすのワイルド系チョイ悪男?】

     

     

    今回は、産まれつき二分脊椎症を抱え、車いすで料理を提供し続ける、たいようさん(32歳)の人生を紹介する。

     

    たいようさんは現在、一人で暮らすには広すぎる福岡の3LDKのマンションで、一人暮らしをしている。

     

    二分脊椎症は、生まれながらにして脊椎(背中の骨)の形成不全があり、また同時に脊椎の中にある脊髄の機能が障害を受けている先天疾患のひとつです。脊髄は大脳からの指令を体中に伝える神経の束と、この働きを調節・制御する神経細胞からできている重要な器官です。生まれてまもなく脊椎の異常を修復する手術を受けますが、下肢の運動と知覚の麻痺や、排泄(排尿・排便)の機能障害が残ることが多いのです。また水頭症という大脳の障害を合併し、脳外科での対処を必要とすることもあります。障害の状態は、車イスが必要な方から、歩いたり走ったりすることは問題なく排泄の障害だけがある方まで様々です。
    (引用:神奈川リハビリテーション病院 https://www.kanariha-hp.kanagawa-rehab.or.jp/diseases/schistorrhachis/

     

    「車いすの料理家は国内で5人くらいでしょう」

     

    野性味のある肉食系男子といった風貌のたいようさんは、女性にモテそうな雰囲気の男性だ。

     

    パソコンのモニター越しに自信満々に微笑む姿は、障害があることをみじんも感じさせない男臭さにあふれている。

     

    たいようさんは産まれつき二分脊椎症を持って産まれたが、最初から車いす生活を送っていたわけではない。

     

    「産まれたときから足は悪かったです。だけど、リハビリをして、ある時、歩行もできるようになりました」

    小学校までは歩くこともでき、階段にも上れた。しかし、年齢とともに体重が増え、行動範囲は広がっていく。その体を両足で支えることは年々、難しくなっていった。

     

    それでも、7~8年ほど前までは家の中では歩行ができ、自力で家事をすることができた。車いすなしでも平気だった。しかし、時間の経過とともに、部屋での細かい移動が難しくなった。今は一人暮らしで、ヘルパーに介助に入ってもらい室内でも車いす生活だという。

  • ビルからの飛び降り自殺の後遺症を抱えながらグループホームで共同生活 ~全般性不安障害の男性の生活再建~

    ビルからの飛び降り自殺の後遺症を抱えながらグループホームで共同生活 ~全般性不安障害の男性の生活再建~

    今回は、現在、ヒーローズ岸和田(大阪の障害者向けグループホーム)名波さん(仮名 41歳 男性)の取材をさせていただくことになった。

     

    名波さん(仮名 41歳 男性)

     

    名波さんは全般性不安障害の診断を受け、2020年2月から、グループホームで生活している。

     

    小太りの体に優しそうな表情をしているが、取材の中に不安げな、神経質そうな表情も見られた。

     

    小さい頃から、色々なことに不安を持ちやすい性格だったという。

     

    ヒーローズ岸和田の管理者である白井孝明さんが同席の下、和やかな雰囲気の取材だった。

     

    管理者の白井孝明さん

     

    ヒーローズ岸和田では、名波さん以外に精神障害の方と発達障害の方が共同生活を送っている。

     

    名波さんは大阪府の豊中市で産まれた。

     

    白井さんによると、北部にある豊中市はハイソな高級住宅地だが、大阪南部の泉州と呼ばれる岸和田市は、だんじり祭りで知られるように、命をささげるほど祭り愛が強いざっくばらんな土地柄だという。

     

    名波さんは、今年の2月からグループホームに入居して、生活保護を受給しながら自立に向けての一歩を歩み始めたばかりだ。

     

    その生活は、それまでの人生はどういったものなのかをうかがわせてもらった。

  • 韓国でも、新型コロナウィルスにピリピリな雰囲気。マスク買い占め、人気飲食店街はガラガラ…。正常化するのは一体いつになる?

    韓国でも、新型コロナウィルスにピリピリな雰囲気。マスク買い占め、人気飲食店街はガラガラ…。正常化するのは一体いつになる?

    先日、韓国へ取材旅行へ行ってきた。2月21日の夜に出発して、22、23、24日と取材して25日の朝の便で日本に帰ってくるという日程だった。韓国では2月20日、新興宗教団体新天地教会がコロナウィルスの集団感染源になっているという大変衝撃的なニュースが発表されたところだった。

     

    その翌日だから、最もセンシティブな状況だったかもしれない。22~24日の連休を目前にした旅行だったのに関わらず、機内はかなり空いていた。

     

    到着した空港もガラガラだった。

     

    宿泊したヨンドゥンポのモーテルのおばさんには「なぜ、日本から来たのにマスクをしてないんだ?コロナは大丈夫なのか?」と怒られた。後日訪れたお店のママにも、なぜマスクをつけていない?と聞かれたので、「近所の薬局もコンビニエンスストアも全部売り切れなんですよ」と言い訳した。

     

    すると「中国(チュングク)の人たちが全部買い占めて中国に送ってしまったんじゃないの?韓国でもそうだよ。本当に勘弁して欲しいね!!」と怒っていた。

  • 支援しないことが一番の支援 ~さかいハッタツ友の会インタビュー~

    支援しないことが一番の支援 ~さかいハッタツ友の会インタビュー~

     

    冠地情さんの出版記念対談の続編です。

     

     

    発達障害自助グループってもめごとで分裂することが多い中、20人集まったら分家していくことで、トラブルを回避しているさかいハッタツ友の会の代表2人が考える発達障害者支援とは?

    配慮っていったい何なのか。

    関西トークでぶっちゃけていただきました!

     

     

    【対談者】

    石橋 尋志(いしばし ひろし)

    27歳の時に診断を受けたADHD当事者41歳、会社員。

    大阪府堺市で発達障害の自助グループ

    「さかいハッタツ友の会」を主宰して13年。

    NHKハートネットTVやバリバラなどにも出演。

    本業は地元の工務店で営業職。

    5歳男児の父。

    公式ブログ:https://duaed021.hatenablog.com/

     

    Kei Suzuki

    いずみハッタツ友の会代表 計画相談アドバイザー、カメラマン、道化師

    高知大学農学部卒。

    放送ディレクター、スタジオ・ミュージシャン、カメラマン

    道化師、学習塾経営など職を転々とする。

    10年の鬱の後に発達障害の診断を受ける。

    現在は福祉職員として当事者目線での支援を行う傍ら

    ピアカウンセリングサポートにも積極的に関わる。

    趣味はスポーツ(水泳、ランニング他)ツーリング、キャンプなど多岐にわたる。

    自称『人生を楽しむパイオニア』

    公式ブログ: https://ameblo.jp/suzie-net

    連載コラム: https://shohgaisha.com/column/grown_up_result?category_1=12&category_2=128

  • 障害者をカモにするスピリチュアル業界 ~弱者ビジネスの実態~

    障害者をカモにするスピリチュアル業界 ~弱者ビジネスの実態~

    【発達障害者は特別な使命を持って産まれた救世主】

     

     

    スピリチュアル業界では昔から心が弱っている人を、カモにする人たちがたくさんいましたが、最近はやり口が露骨になったと感じています。

     

    あなたやあなたの周りには、スピリチュアルに傾倒して、病院への受診をやめてしまった、高額なセミナーにお金をつぎ込んでいる…という方はいませんか?

     

    発達障害の当事者やお子さんやパートナーが当事者という方、下記の特徴を読んで当てはまると思う方はいっぱいいるのではないでしょうか?

    1.話し始めるのが遅かった
    2.添加物や化学調味料などに敏感・アレルギー体質
    3.一人遊びが好き
    4.何を考えているのかわからないところがある
    5.落ち着きがない子どもだった
    6.純粋で正直
    7.年齢不相応な知識を持っていることがある
    8.人ごみに行くと頭痛などの体調不良になる
    9.言語を使ったコミュニケーションが苦手

     

    これは、スピリチュアル業界で、インディゴチルドレン、クリスタルチルドレン、レインボーチルドレン、スターチルドレンという「特殊な才能や使命」を持って産まれてきた人たちの特徴として挙げられているものの抜粋です。

     

    昔は書いていませんでしたが、最近では「アスペルガー症候群やADHD、発達障害と診断されたことがある」という項目まで追加されているサイトもあります。

     

    そういったサイトは無数にあるので「インディゴチルドレン 発達障害」などのキーワードで検索してみてください。

     

    ほとんどのサイトで、無料メールマガジンや高額セミナー・ワークショップに誘導する作りになっています。誘導してなくても、占いサイトの宣伝の場合も多いです。

     

    誰にでも当てはまることを言って「当たった!この人は私のことをお見通し!」と思わせる心理学のテクニックをバーナム効果と呼びます。

     

     

    これを悪用したものが、スピリチュアル業界の悪徳商法に多い手口です。

  • 境界線にいる私たち④医療につながらない発達障害者

    境界線にいる私たち④医療につながらない発達障害者

    【医療につながらない発達障害者】

    境界線にいる私たち③俺はキチガイじゃない!!から
    続く

     

    とにかく私は、身の安全を図るため、義母の言葉を信じ、車に乗り込んだ。
    山道から振り返って見る義実家は、築年数が古く、手入れをされていないこともあり、暗闇の中でまるで廃墟のようだった。

     

    駅から、東京行きの新幹線に乗り、実家に帰った私を両親は涙を流して迎えた。

    歩の心配ばかり話す私と、私の身を案じる両親。

     

    元夫の元に帰るのは簡単だったが、歩の出産前から続くDVに対策を打たずに帰るわけにはいかなかった。

     

    東京に帰った私は、まず区のDV相談窓口に電話をかけた。

     

    相談員は元夫の職業を聞いた。
    元夫はその頃には、会社でのミスの多さから、営業を外され、倉庫整理に回されていた。

     

    そのことも含め、経緯を話すと

    「発達障害の人が倉庫整理の仕事に回されることはとても多いです。

    やはりその話を聞いていても、医師が言うように旦那さんは発達障害だし、あなたはカサンドラ症候群だと思います。旦那さんが医療につながることを拒否し、家族であるお義父さんも反対するのであればDVが繰り返されるだけです。医療につながればなんとかなるケースもありますが、医療につながることを拒否する旦那さんのような発達障害の方も多いので、その場合、解決策はありません。弁護士に相談しましょう」

    と言われた。

  • 話題の映画「37セカンズ」に見る 障がい者のリアル

    話題の映画「37セカンズ」に見る 障がい者のリアル

    皆さん、こんにちは。

    ユイです☆

     

    今日は、障がいのある女性の成長をリアルに

    そして丁寧に描いた映画「37セカンズ」を紹介したいと思います。

     

    ©37 Seconds film partners(2019、エレファントハウス、ラビットハウス)

     

    ヒロインは、23歳の貴田ユマ

    (オーディションで選ばれた、実際に障がいのある女性が演じています)。

     

     

    彼女は、生まれたときに「37秒間」息をしていなかったことにより

    脳性まひという障がいを抱えています。

    彼女の母親は、障がいを抱える娘に対してとても過保護。

     

    例えば、ユマが外出するときには必ず

    「帰宅するときには、電話するのよ」

    と声をかけます。

     

    普通に考えて、20歳(成人)を超えた「大人の女性」に

    声をかける内容ではありません。

     

    他にもユマが「ワンピースを着たい」と母親に話しても

    「ママと一緒じゃないからダメ」と

    自分が着たい洋服も着させてもらうことが出来ないユマ。

     

    このシーンを見たときに、私自身も自分と母親との関係を思い出しました。

    20歳を過ぎてからは、比較的自由に行動させてもらっています。

     

    しかし、学生時代には入りたい部活や参加したいイベント

    選択授業の授業選びにも「難しいんじゃない?」

    とよく言われました。

     

    うちの場合は、過保護というよりも

    心配症という方が当てはまるかもしれません。

    それでも、ユマが母親を疎ましく思う気持ちはよく分かります。

  • 発達障害者は迷惑な存在なのか? ~障害者雇用に振り回された会社社長~

    発達障害者は迷惑な存在なのか? ~障害者雇用に振り回された会社社長~

    ※3月3日(火)現在、新型コロナウィルスの影響により
    対面による取材が難しいケースがございます。
    今回の取材はzoomにて行いました。

     

    【クローズ就労してきた女性】
    パソコンの画面越しに写った会社社長(村上氏 50歳 仮名)

    は疲れ切った表情をしていた。

    村上氏は白髪交じりの短髪に、無精ひげを生やし

    「私の本意は障害者雇用を防ぐことではない」

    と取材に応じることに最後まで迷っていた。

    村上氏は関西地方の某区にて、webライター6人

    デザイナー4人を抱えるweb関連の企業を経営している。

     

    人手不足の際には、外注のライターやwebデザイナーに仕事を発注もする。

    大手のランサーズやクラウドワークスを始め

    プロから素人まで、ライティングの仕事を発注している

    個人事業主は無数に存在する。

     

    「彼女が応募してきたのは、SOHOサイト経由でした。
    契約している3年は外注ライターである彼女を

    必死にサポートしてきたつもりです」
    深いため息をついた村上氏は、パソコン越しに煙草をふかし始めた。

     

    そんな彼は、外注ライターのAさん(30代女性)との

    契約解除を巡るトラブルで、抑うつ状態と診断された。
    精神科でそう診断を受けたのは1か月前だった。

     

    「Aさんとの契約解除でもめていた1か月半は眠れない日々が続きました」
    今でも精神科で抗うつ剤と軽い睡眠薬を処方されている。
    そんな村上氏の会社でいったい何があったのかを聞いてみた。

     

    Aさんはクローズ(障害を隠して)で応募してきた外注スタッフだ。
    「外注ライターと顔を合わせる機会はないですね」
    契約もSOHOサイトを介して行えば、ネット上で完結してしまうという。
    創業してから10年。
    細々ながらも安定した経営をしてきた。

  • コロナウィルス騒動でパニックになった人たちは、詐欺師やカルト団体にだまされやすくなります。あなたやあなたの家族は大丈夫?

    コロナウィルス騒動でパニックになった人たちは、詐欺師やカルト団体にだまされやすくなります。あなたやあなたの家族は大丈夫?

    現在は、日本中どこでもコロナウィルスの話題でいっぱいです。テレビも、ネットニュースも、SNSも、コロナウィルスの話ばかりです。
    もちろん、明るい話題ではありません。
    感染の拡大、学校の休校措置、コンサートやイベントの中止、マスクや日用品の不足、などまるでパンデミック映画の中にいるような気持ちになります。

     

    病気の話ですから「死」に関しても、普段よりも意識せざるをえません。
    その結果、ひどく落ち込んでしまったり、パニック状態になってしまった人も少なくないと思います。
    政府や政治に対し不信感を持つのも当たり前でしょう。

    お上が役に立たないなら、それぞれが
    「どうにかして、この状況を切り抜けたい」
    と思うでしょうし、
    「自分や家族だけでもなんとか助かりたい」
    と考えるのも、自然なことだと思います。
    その思いが現実化したわかりやすい例が、マスクやトイレットペーパー、日用品の買いだめでしょう。
    買い占めがはじまると、コンビニエンスストアや薬局から商品が消えます。棚から商品がなくなっているのを見ると
    「ああ、商品がなくなっているということは、本当に品不足が起きているんだ。ならば私も買わなければ」
    という考えにいたる人が増え、ますます買い占めに拍車がかかります。

     

    2月21日から25日にかけて僕は韓国へ取材旅行に行ってきました。
    2月20日に韓国当局から韓国の新興宗教団体によって感染が拡大した可能性が高いと発表されたため、旅行を取りやめる人も多かったようで行きの飛行機はガラガラでした。
    韓国国内でも日本以上に危機感が高く、電車やバスに乗っているほとんどの人はマスクをしていましたし、繁華街やレストランストリートも寂しい人通りでした。

    僕はとても楽観的な性格なので、特に悩むこともなく気兼ねなく予定通り取材をしました。取材の途中では、Twitterで近況を呟いたりしました。
    帰路に着いた後、知り合いから
    「こんなご時世に韓国なんかに行って大丈夫なのか? 心配だ」
    というような内容のメールが届きました。その人以外にも何人かから似たような指摘をされました。炎上するような事態にはなっていませんが、かなり強めに非難されることもありました。

    芸能人がスキーを楽しんでいる投稿をしたところ、「みんなが不安で落ち込んでいる時に不謹慎だ。空気を読め」とその芸能人を叩くニュースが配信されていました。海外旅行をしたり、スキーを楽しんだりすることは、なんら悪いことではありません。しかし現在では、それを許さないという空気があります。
    日本全体に、
    「こんな時期なんだから大人しくしてろ」
    という、同調圧力がかかっているのでしょう。
    そういう世情はとても息苦しいものです。
    ただ、普通に毎日暮らしているだけなのに、
    「街を歩いていると憂鬱な気持ちになってしまう」
    「どうしたらいいか分からない。何を信じたらいいのかも分からない。とても不安だ」
    という気持ちになる、と知人から耳にしました。

     

    僕は、いわゆる実話誌と呼ばれる雑誌でよくルポを書いていました。決して上品な本ではなく、ヤクザ、半グレ、などの反社会的勢力、カルト宗教団体、マルチビジネス団体、エセ科学集団、などを取材しました。
    そういう団体に潜入して取材したこともありますし、犯罪行為をしていた個人から直接話を伺ったこともあります。
    その経験から言えるのは、悪いことでお金を稼ぎたい人や、自分の教えを広めたい人にとっては、現在の状況は濡れ手に粟のまさに稼ぎ時だということです。

     

    現在の状況は2011年の東日本大震災の直後の放射能パニックに似ています。
    放射能とコロナ菌は「目に見えない」という特徴があります。
    「目に見えない」というのはとても厄介で、どれだけ心配しても心配したりなく感じます。
    そして、国や科学者は実に頼りないことしか言いません。
    「手洗いうがいをしっかりしましょう」
    「ただちに健康に影響が出るものではない」
    「軽い症状なら検査を受けなくて良いです」
    そんなゆるい対策しか指示しないし、断言もしてくれない。
    ああ、ダメだこんな奴ら、もっと良い解決してくれる人たちはいないか?
    と考えるのは自然のなりゆきでしょう。
    そして世の中には、そういう不安、不満を持った人たちを騙そうとする集団がいます。
    騙そうとする意識はなく
    「本当に正しいことだ」
    と信じ切って押し付けてくる人もいますが結果はほとんど同じです。

     

    例えば、
    「放射能を除去する菌」
    「飲めば癌が治るサプリメント」
    「簡単に空間除染ができる装置」
    など怪しげな商品を販売する人たちがいます。
    言うまでもありませんが、それらのほぼ全てがでたらめです。効果がないだけなら良いですが、体に害がある場合もあります。
    その他にも
    「自宗教団体に帰依すればコロナウィルスにかかっても死なない」
    と標榜する、新興宗教団体があります。

     

    皆さんの正義感や優しさを利用してお金を集める募金詐欺集団もいます。
    普段なら
    「インチキ臭いな」
    と避けることができることでも、パニックになっていると、視野が狭くなって思わず飛びついてしまいます。まさに
    「溺れるものは藁をも掴む」という状態です。
    「綺麗事を言うなよ。どうしていいのか分からないんだから、仕方がないじゃないか! 1パーセントでも助かるんだったら、藁でも掴むよ!」
    と憤る人もいるかもしれません。

     

    ただ、ちょっと考えてみましょう。まず、私たちは溺れているのでしょうか?
    テレビなどでも散々言われていますが、コロナウィルスの毒性はそこまで強くありません。インフルエンザと同じくらいでしょう。お年寄りや幼子には注意が必要ですが、健康な体躯の人たちは罹患してもまず大丈夫です。特効薬はまだ発売されていませんが、体の免疫機能で十分対応できるようです。
    「ただ、万が一ということがある」
    という意見もあるでしょう。
    もちろん万が一はあります。
    あなたがコロナウィルスにかかって亡くなる可能性があるのはもちろん否定できません。
    しかし人間はいつか死にます。通勤中に自動車にはねられるかもしれないし、隣人に包丁で刺されるかもしれない。癌にかかるかもしれないし、脳の血管がプツンと切れるかもしれない。コロナウィルスだけ、そこまで特別に警戒する必要はないと思います。

    もちろんそれでも感染しないように気をつけた方がいいと思いますが、それでも感染する時は感染します。
    もし感染してしまったら「溺れている」と自覚して良いと思います。ただし、本当に溺れた時には藁を掴んでも助かりません。
    そういう場合はきちんとした治療を受けるべきです。もしくは症状が治るまで、家で安静にしているべきです。

     

    社会情勢が乱れている時、個人個人が抱く「恐怖心」「正義感」「猜疑心」などの感情はつけこみやすい弱点になります。
    そのような感情でパニックになっている人は、詐欺師、カルト宗教、マルチビジネスなどで儲けようと思っている人たちにとって、絶好のカモです。そして現在はそういうカモが増える時期です。舌なめずりしている悪人はたくさんいます。
    もし騙された場合、金品、健康、友人、仕事、などたくさんのものを失います。
    そしてそれらは失ってしまったが最後、二度と取り返せなくなります。

     

    もし今、何かの決断をしようとしているなら、一旦外に出て近所の公園をブラブラと歩いてみるなどしながら、もう一度よく考えてみてください。
    少しでも怪しいなと思ったなら、おそらくあなたは騙されています。
    あなただけではなく家族や友人で、騙されそうな人がいたら、話を聞いてあげるのも良いかもしれません。
    まだしばらく“コロナ・パニック”は続くと思います。
    皆さん、ぜひ落ち着いて、よく考えてから行動するようにしてください。

     

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