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  • 化学物質過敏症で働くことが困難な姉|頭痛・腹痛・耳鳴り・うつ状態になる人も!

    化学物質過敏症で働くことが困難な姉|頭痛・腹痛・耳鳴り・うつ状態になる人も!

    かなしろにゃんこ。、化学物質過敏症、イラスト

    化学物質過敏症をご存知でしょうか?環境による生きにくさの一つでもある、大気中に漂うミクロの化学物質の粒子によって免疫系や神経系などに異常が起きる病気です。

    アレルギー症状や頭痛、腹痛、耳鳴り、うつ状態など様々な健康被害の症状に悩まされるのです。

    シックハウス症候群なども化学物質過敏症の一つです。

    日本ではまだあまり研究が進んでいないようで厚生労働省のサイトでは化学物質過敏症に関する情報が乏しいのが現実です。

    しかし化学物質で悩んでいる、暮らしにくい思いをしている、困っている人というのは存在している!

     

    発達障害がある息子が10歳のときに発達障害の検査で通ったクリニックに置いてあった障害情報誌の中で過敏症の人が自身の暮らしを語ったコラムを読んだことがある。

    鼻の機能が敏感すぎてアパートの隣に住んでいる住人の体臭までわかるという。

    その体臭の感じから隣の住人の体調まで見えてくるし、排水溝から漂ってくるニオイを防いでいても鼻の機能のせいでニオイはしてしまうというものだった。

     

    私の年子の姉がやはりそうで。化学物質過敏症は五感が鋭いこともありまして姉が暮らしていたアパートの隣の住人が吸っているタバコのニオイが壁の隙間から自分の部屋に漂ってきているのがわかったり、下の階の住人がストーブを消すと床からストーブを消した際のガスのニオイが漂ってくることがわかったりするのです。

    喚起をしてニオイの元を外に追い出したいけれど窓を開けるとお向かいの家の風呂場から洗剤のニオイが漂ってくる。

    臭いだけなら我慢もできるが、このニオイの元は化学物質。

     

     

    化学物質を吸いこんでしまうと上顎が痛くなったり鼻の奥が痛くなったり、耳の中がかゆくなる咳が止まらない、肌に触れてしまうと肌が赤くなりかぶれや湿疹、ただれとなってしまう。

    一日中化学物質のニオイに悩まされること30年…。

    小さい頃からアトピー性皮膚炎でステロイド剤が欠かせず、皮膚炎がヒドイときは手足に包帯を巻き治療していたし、綿以外の服は着れません。

    それも服の生地に染物をしている衣類はダメで染料も化学物質の場合はアトピー性皮膚炎の原因になってしまう。

    汗をかけば自分の汗でも痒くなり湿疹になるため常に汗を拭く清潔なガーゼを持ち歩き肌を冷やしながら拭き取る。

     

    かなしろにゃんこ。、化学物質過敏症、イラスト

     

    指1本1本に薬を塗り保護する綿の手袋も欠かせない。化学物質から身を守りケアする話は語りだしたらキリがない。

    大手企業からは年々新商品が発売される香りの続く柔軟剤、様々な香りの入浴剤、整髪剤や香水。それらのニオイの粒子が空気中に漂ったり、下水に流れて地域に漂う。それらを吸い込まないように多くの家庭が洗濯をする時間帯には外を出歩かないようにしたり、整髪剤や香水の匂いで充満している電車。

    電車に乗ると咳が止まらなくなるし目も染みるように違和感を感じるし、新型コロナの前からいつでもマスクが欠かせない生活だった。

     

    食べ物についても食べられないものが多い、人工甘味料や添加物の多い食品を食べると舌がおかしくなる。「これは食べたらいけない!?」と感じたものは一切食べない。

    人に勧められて仕方なく初物を食べて皮膚や耳の中が痒くなるといったこともあるので十分に用心して選ばなくてはならないなど生きていくために五感を研ぎ澄ませていかなければならない。

    姉が大変な思いをして生きているのに私は健康そのもので、痛いところは頭の中ぐらい。近くで姉のアトピー治療を見ていて「毎日薬を塗ったり着る物が限定されるし面倒くさそうでだな…」程度にしか考えず、当事者の痒みや手足のただれなど見た目が悪くなることへのコンプレックスや治療を続けなければならない不安など、いろいろな思いがどれほど大変なのか理解はできていませんでした。

    20年前、とある有名漫画家の結婚式に姉妹でお呼ばれしたときのこと、披露宴の円卓に同席した人の喫煙の煙や香水の影響で咳が止まらなくなった姉は披露宴の間ずっと口にハンカチを当てて咳をこれえたりむせたりをくり返し苦しそうにする。

    楽しい場所になるはずが咳をすることで周りに「大丈夫?」と何度も気を使われるし、自分も気を使い地獄のような時間だったという。

    姉の姿を見て「あぁ化学物質でこんなにツライ思いをする人がいるんだ」とこのとき化学物質過敏症の人に配慮が必要だと気がついた。

     

    かなっしろにゃんこ。。化学物質過敏症、イラスト

     

    話は住居問題へと移る。

    以前テレビで化学物質過敏症の人が化学物質の影響が一切ない住居を探しも見つからないという番組を見た。

    前の住人の喫煙や住宅に使用している壁材接着剤などの化学物質が残ってしまっていることや地域の道路事情、工場や農地の農薬散布など困難がいくつもあって、自然の多い山間部の住宅であっても安心して住める場所などないということだった

    化学物質と戦ってきた姉はまさに同じようなことでアパートの自分の部屋に住むことができなくなり地域に住む比較的近隣の化学物質の影響を受けなくてすむマンション暮らしの母の家に避難した。

    しかし数年後、地域を横断する幹線道路が完成した影響で交通量が増え母の家にも排気ガスの魔の手が押し寄せ安心して住めなくなった姉は昨年とうとう同じ地域に暮らす我家に避難してきた。

    私の家は果樹園や林が点在する住宅地のはじにあり、果樹園が何に数回農薬を散布する日とその後一週間、窓を開けずにやり過ごし農薬の化学物質が漂ってくるのが収まれば、多少喉が痛いけれども化学物質過敏症の姉でも少しは楽に暮らせる場所のようで我が家の二階に居候している。

    もちろんここまで化学物質過敏症であると一般的なお勤めは厳しい、できないといっていいかもしれない。

    化学物質過敏症がひどくなる前はマンガ家のプロのアシスタントとして都内や地方の漫画家さんのお宅で背景を描く仕事をしていた。

    話の流れのついでに次回は化学物質過敏症と漫画家アシスタントをしていたときのエピソードをお送りしたいと思います。

     

     

    次回へ続く

  • 『別れさせ屋』の女~恋人・夫婦を別れさせる非情な仕事の実態とは?~

    『別れさせ屋』の女~恋人・夫婦を別れさせる非情な仕事の実態とは?~

    Nさんは27歳の明るい雰囲気の女性だ。 さわやかな彼女の前職は、なんと“別れさせ屋”だった。

    「21歳の時に探偵になりたいと思いました。それで見習いとして探偵会社に入りました。しばらく働いて
    『思っていた探偵となにか違うな?』
    と思いました。詳しく話を聞くと実は“別れさせ屋”でした」

    別れさせ屋とは、文字通り恋人同士や夫婦を別れさせる仕事だ。
    話では聞いたことがあっても、なかなか実際に目にしたことはない。むしろ都市伝説のたぐいと思っている人も多いかもしれない。
    具体的に、別れさせ屋はどのような仕事をするのだろうか?

    「大まかに分けると、調査員と工作員の仕事があります。調査員は、別れさせる対象の日々の行動を把握します」

    尾行したり、張り込みをしたりして対象者の行動パターンを探る。
    「レストラン○○をよく利用する」
    「地下鉄○○線を利用して移動する」
    などの調査結果を報告書に書く。

    「張り込みをしていると3日間全く家から出ない人とかいて、実はもう室内で死んじゃってるんじゃないか? とヒヤヒヤすることもありました」

    尾行をしているのがバレてしまうこともあったという。

    「対象者に気づかれた時は、みんなそれぞれのやりかたでごまかしていました。私は頭がおかしい人のフリをしました。昼間なのに
    『あっ!! 土星が見える!!』
    とか叫んだりして。それで見逃してもらいました」

    調査が終わった後は、実際にターゲットになる人物と接触して工作をする。ただし自分が調査した人間と接触するとは限らない。

  • 終末期に食べられなくなると死んでしまうという「嘘」|「うらやましい孤独死」の著者に聞く終末期ケア

    終末期に食べられなくなると死んでしまうという「嘘」|「うらやましい孤独死」の著者に聞く終末期ケア

    森田洋之

    前回

    「まるで刑務所|医者をトップとした老人を支配・管理する施設はごめんだ!在宅医が語る理想の終末期医療・介護」

    に引き続き、今回も「うらやましい孤独死」の著者である森田洋之医師にお話をうかがった。自らを「へんてこな医師」と名乗る森田氏。今日は急な往診が入った後の車中での取材だった。Tシャツにキャップというラフな格好の森田氏は、往診にもその服装で行っている。

     

    森田氏は、1971年、横浜生まれ。一橋大学経済学部卒業後に、宮崎医科大学医学部に入学し直した「ヘンテコな医師」。宮崎県内で研修を修了し、2009年より財政破綻した北海道夕張市立診療所に勤務。現在は鹿児島県で「ひらやまのクリニック」を開業、研究・執筆・講演活動にも積極的に取り組んでいる。専門は在宅医療・地域医療・医療政策など。著書に『破綻からの奇蹟』『医療経済の嘘』『日本の医療の不都合な真実』などがある。

     

    終末期に食べられなくなると死んでしまうという「嘘」

     

    筆者は特養老人ホームで半年間、介護士として働いていたが、その時にみた光景は衝撃的だった。もう食べたくないと涙まで流しているお年寄りに、無理やりでも食べさせることはどうしても必要なことなのか。それが人間らしい「最期」の形なのか。

     

    「僕も夕張市に行ったり、鹿児島県で『いろ葉』さんとチームでやるようになって分かった。

    終末期って人間は食べられなくなるんですよ。食べられなくなると死んじゃうとか思いますよね。普通はそう考えますけど、あれ、嘘だったんですよ。食べられなくなると死ぬなんて全然ないです」

     

    いろ葉』の利用者さんの例だ。1日におかゆ数さじの水分や食事で半年くらい生きたお爺ちゃん・お婆ちゃんがいた。森田氏自身もそういう患者さんをみている。

     

    「ヤクルトを一日一本飲む。そして、これくらいの大きさのハンバーグを食べる。それくらいで1年くらい生きていた方がいた。1日のほとんどは寝てるんですけど、僕が往診に行くと、目を開けて『先生』としゃべりだす。

    森田洋之

    そういうことを僕は全然知らなかったんです。たぶん他の人も知らないんですよ。僕らが心配しすぎて点滴を入れると体がむくんじゃうとか、肺や心臓に水が溜まるとか、全然いいことがないんですね。たぶん終末期になったら、自分で食べる量とか飲む量を調整して、一番いいところにもっていくんだと思うんです。で、だんだんと枯れるように、干からびるようになっていって亡くなる」

     

    今日、往診に行ったお婆ちゃんも2年くらい前は体重が50キロあった。今はもう35キロだ。だんだんと枯れるように細くなっていく。

     

    「で、最期は熱が出ることもある。誤嚥性肺炎になることもある。それは本当に医療で対応できることなのかどうかってことですね。もちろん最後は水分補給の点滴ではなく、抗生剤の点滴をすることはあります。ダメ元で点滴ぐらいしとくかなというくらいですよ。だって、基本的には老衰の過程なんだから」

     

    だんだんやせ細っていって、食事の量も落ちてくるのが老衰のパターンだ。その段階で医師ができることは、抗生剤の点滴くらいしかない。その段階で本当に大切なのは、ご家族とかご本人の側にいて、思いを聞いたり寄り添ってくれる人の存在だと森田氏は言う。

  • まるで刑務所|医者をトップとした老人を支配・管理する施設はごめんだ!在宅医が語る理想の終末期医療・介護

    まるで刑務所|医者をトップとした老人を支配・管理する施設はごめんだ!在宅医が語る理想の終末期医療・介護

    今回は「うらやましい孤独死」の著者である森田洋之医師にお話をうかがった。自らを「へんてこな医師」と名乗る森田氏。今日は急な往診が入った後の車中での取材だった。トレーナーにキャップというラフな格好の森田氏は、往診にもその服装で行っている。

    森田洋之

     

    森田氏は、1971年、横浜生まれ。一橋大学経済学部卒業後に、宮崎医科大学医学部に入学し直した「ヘンテコな医師」。宮崎県内で研修を修了し、2009年より財政破綻した北海道夕張市立診療所に勤務。現在は鹿児島県で「ひらやまのクリニック」を開業、研究・執筆・講演活動にも積極的に取り組んでいる。専門は在宅医療・地域医療・医療政策など。著書に『破綻からの奇蹟』『医療経済の嘘』『日本の医療の不都合な真実』などがある。

     

    利用者さんが一番下だという介護施設の医師をトップにすえたヒエラルキー

    現在、森田氏が鹿児島県で開業している「ひらやまのクリニック」には、ホームページはない。訪問診療だけで、外来診療はしていないのだろうか。

     

    「いいえ、外来もありますが、おおっぴらに募集することはしません。なので、ホームページは公開しません。基本的に訪問専門と言ってもいいくらいなんだけど、厚生労働省のルールに当てはまっていません」

     

    本当に身近な人だけに向けて、外来診療を受け付けている。厚生労働省は、訪問専門と名乗るには、95%以上が訪問診療じゃなければいけないというルールを設けている。しかし、今はほとんどの患者さんが訪問診療だという。

     

    「今はに出てくる『いろ葉』という小規模多機能の介護施設の利用者さんだけを診ています」

     

    医院としては外来もおおっぴらに募集して、頼まれたら診察したほうが儲かるはずだ。それは森田氏の望む医療とは違うのだろうか。

     

    「望む形ではないです。

    人数は増やしたいと思っています。ただ普通の介護施設と『いろ葉』では全然レベルが違うんですね。

    他の介護施設の何がイヤかっていうと、医師がトップで看護師がその下、その次に介護士、さらにその下に利用者さんがいるというピラミッドみたいなヒエラルキーがあるからです。

    そういう理論で動いている介護施設がほとんどです。

    となると、僕は1番トップに位置させられるわけですよね。そこにすえ続けられるのがイヤなんです」

     

    今日もお爺ちゃん・お婆ちゃんの、膀胱炎か肺炎かの発熱で呼ばれた。肺炎といえば肺炎だが、もう90歳を超えている。何年かかけてだんだんと体力が落ちてきて、今は寝たきりで、言葉もないくらいの人だ。老衰のパターンだという。

     

    「だけど、最期に熱が出ることなんかよくあるわけですよ。

    じゃあその発熱は医療で解決できることなのかできないことなのかって、多くの場合はできないんですよね」

     

    抗生剤の点滴はさっきしてきた。それで対処できる可能性も半分くらいはある。だけど、対処できない可能性も同じくらいある。

     

    「僕はとりあえずそこまではやるけれど、それ以上の役割って、医療ではないじゃないですか。

    50%くらい治るんだったら、僕の医療の範疇。だけど、50%はもう反応しないくらいの体力になってきているんだったら、それは長い人生に寄り添っていって、お看取りをしようという段階になってきているわけですよ」

    そうなるとその部分は、『いろ葉』の介護の人たちが担ってくれる部分だ。

  • 盗みに依存する窃盗症「クレプトマニア」からの脱却|648日目の闘い

    盗みに依存する窃盗症「クレプトマニア」からの脱却|648日目の闘い

    マスクの女性

    「クレプトマニア」、耳慣れない言葉だ。クレプトマニアとは、端的にいうと万引きや置き引き、スリなどの盗みがやめられない状態で依存症のひとつである。日本語では、窃盗症・病的窃盗といわれる。物を盗ることが目的ではなく、盗む行為そのものに依存し、再犯を繰り返す。

     

    今回お話を伺った高橋悠さん(活動名)は、クレプトマニアの当事者で約2年程前まで万引きを日常的に繰り返していた。現在は寛解し、これまで万引きした商品の代金を覚えている限り返金。贖罪の意味も込め『万引きを未然に防ぐ』・『万引きの被害者を減らすため加害者を減らす』ことを目的とした情報発信を行っている。彼女は摂食障害の当事者でもある。クレプトマニアは、摂食障害と併存するケースが非常に高い。悠さんのクレプトマニア発症の引き金も摂食障害にある。

     

    摂食障害からクレプトマニアを併発。治療に至るまでの道のり

     

    「摂食障害を発症したのは中学校1年生の時です。思春期に入り、過剰に人の目が気になるようになりました」小学生の頃は体格が良く、親分肌でガキ大将的存在だったという。「身体が女性的に変化していくのに抵抗を感じ、中学に上がるタイミングでダイエットを始めました」当時は摂食障害という病名も広く知られておらず、自身も自分が摂食障害である自覚はなかったのだそう。食べては吐いての過食嘔吐が始まったのが中学1年生の12月。入学当初より20キロも体重が減少し入院するまでに。

     

    「過食嘔吐は38歳になった現在も続いています。摂食障害はある意味食べ物への依存でもあります。食べては吐いてを繰り返すので、食べ物がなくなってしまったらという枯渇恐怖が常に付き纏います」大学卒業後、医療系の専門学校を経て就職。医療専門職の道へと進み、就職を機に一人暮らしを始める。しかし過酷な仕事環境に限界を感じ、4年で実家に戻る。一人暮らしをしている時も実家に帰ってからも食べること、食べ物を安く手に入れることが、頭から離れることはなかったと彼女は言う。

     

    「何時にどこの店に行けば割引品が買える、そんなことで頭がいっぱいで、過食を中心に生活が回っていました」

    異常な程に食費を節約する日々が30歳を過ぎても続き、いつの頃から”ズル”をするようになった。彼女の言うズルとは、値引きシールの貼り替えや、割引時間になる前の商品の確保。小さなズルを繰り返し食費を節約した。

    マスクの女性

    この頃彼女は、クレプトマニアという病気の存在を知る。摂食障害からクレプトマニアに至る症例は多く、摂食障害関連の書籍には万引きについての記載があるものも多い。書籍『彼女たちはなぜ万引きがやめられないのか?窃盗症という病』を目にし「自分はクレプトマニアに近づいている」と確信した。この異常なまでの節約思考がクレプトマニアへの入口だと気づいていながらも彼女はズルをやめることができなかった。そしてほんの些細なことがきっかけとなり万引きに手を染める。その時のことは今でも鮮明に覚えているという。

     

    「その店は賞味期限当日の物は、販売しない方針の店でした。翌日が賞味期限の商品は売れ残ると廃棄されてしまうのだと思います」

    どうせ廃棄になるのなら、値引きして欲しいと考えた彼女は、翌日賞味期限の商品を割引いてくれるようスタッフに交渉を持ちかける。けれど、値引きすることはできないと断られ、商品は持ち去られてしまう。

  • ペットの死骸を燃えるゴミに出す人はサイコパスなのか?

    ペットの死骸を燃えるゴミに出す人はサイコパスなのか?

    最初に言っておくと、僕は犬や猫など動物は飼わない主義だ。

    動物を食べるのを反対する動物愛護団体を取材すると、団体のメンバーたちがペットを飼っていて少し驚く。誇らしげにデモ運動に連れてきている人もいる。

    「栄養素を得るため動物を消費する」

    のは悪い行いだが

    「カワイイを得るため動物を消費する」

    のは良いらしい。
    カワイイじゃなくて、癒やしを得るためかもしれないし、新たな家族を得るためかもしれない。

    まあどのみち、手前勝手に動物を消費してることにはあまり変わりがない。

    「行き場を失った犬猫を飼ってる!!」

    という反論もあるかもしれないが、なんだかあんまり納得できない。
    もちろん飼い主もペットも共に幸せな家庭はたくさんあるのだろう。

    だが、そうでもない家もまたたくさんある。

    ねこふすま
    ねこふすま

    ゴミ屋敷の清掃をしていた頃に、ネコの多頭飼いの現場を見たことがあった。壁はバリバリと爪で剥がされ、床には糞が積もっていた。壁に吊るされたハエ取り紙は、ハエが隙間なくついて真っ黒になっていた。周りの住人たちは不潔さと臭いに耐えられず引っ越していた。
    その部屋で寝るくらいなら、野山で寝たほうが良いと思った。たぶん、飼われていた動物たちも同じ気持ちだったのではないだろうか?

  • 自分の素直な気持ちに向き合う|その感情は悲しみなのか怒りなのか不安か

    自分の素直な気持ちに向き合う|その感情は悲しみなのか怒りなのか不安か

    おはようございます。

     

    今週から、新しいライターさんが記事や漫画を書いてくれます。

    第一弾は

    『盗みに依存する窃盗症「クレプトマニア」からの脱却|648日目の闘い』という取材記事です。

    窃盗は犯罪だけど、依存症なんですね。その苦しみと心理。

    3月18日(木)10時に公開するのでぜひ、読んでください。

     

    最近、あるライターさんから「新しい仕事が決まらないことより

    古い付き合いのある媒体から切られるのは寂しい」

    と言われてハッとしました。

     

    仕事がなくなるって収入が減るという経済的なつらさだと思っていたけど

    「寂しい」ことでもあるんですよね。

    いつも仕事でやり取りしてた人と接点がなくなってしまう。

    自分がその会社から必要とされないっていう現実。

    ずっと続くと思っていたその環境が終わってしまう。

    そんな悲しみ。

    それは、人によっては収入が減ること自体より「寂しい」という気持ちが大きいかも

    しれません。

     

    私は2年間、臨床心理士さんからカウンセリングを受けたことがあります。

    自分の気持ちが分からない、消化できなくて、頭痛や腹痛として体の痛みになってしまう。

    いわゆる心身症を直したかったから受けました。

     

    その時に徹底的にしたことが、感情の細分化でした。

    発達障害者の自己理解 ~感情のコントロール アンガーマネジメント~

  • 感覚過敏と感覚鈍麻で体調悪化|発達障害者の就労の「目に見えない」困難

    感覚過敏と感覚鈍麻で体調悪化|発達障害者の就労の「目に見えない」困難

    前回に引き続き、漫画家でADHDの息子のリュウ太君の成長と育児奮闘記を描いているかなしろにゃんこ。さん(51歳)にお話をうかがった。

    少年、画

    著書である「発達障害 僕にはイラつく理由(ワケ)がある!」と「発達障害で問題児でも働けるのは理由(ワケ)がある!」の2冊は、アニスピホールディングス(https://anispi.co.jp/president_blog/post-3882/)とあいである広場(https://ai-deal.jp/column/post-4259/)にて漫画評も掲載しているので、是非、合わせて読んでいただきたい。発達障害当事者にも、支援者や親御さんにも役立つ内容だ。

     

    今、リュウ太君は22歳で、紆余曲折の末、自動車整備会社で働いている。母のかなしろさんの家庭内SSTなどのサポートもあり、リュウ太君はやめたいと言いつつも、仕事を続けているという。幼少期や学童期と違った成人期の苦労について伺った。

     

    成人期からのかなしろさんは幼少期・学童期と打って変わって、「手をかけない」ことに徹したという。

    「声もかけない。困ったときには相談してね、聞くよという姿勢や声かけはしますが、ほとんどのことを子ども自身にやらせることにしました」

    障害児を育てていると、手間がかかることもあり、母子は密着しがちだ。だが、健常児同様、障害児も実年齢に合わせて親離れ・子離れしないと子は自立できない。母子分離を心掛けたという。

     

    「親はいくつになってもあれこれ世話を焼きます。

    子どもから、監視されているみたいな気持ちになるといわれ、申し訳なかったなと思いました。

    親も一人になる練習をしなきゃいけない。

    だから、猫を飼い始めちゃいました」

    あふれ出る母性は愛猫や仕事に向けた。

  • 孤独死した独居老人の特殊清掃現場を取材。~時間と共に増す臭い群がるハエ~

    孤独死した独居老人の特殊清掃現場を取材。~時間と共に増す臭い群がるハエ~

    3月半ばになって、そろそろ暖かくなってきた。

    孤独死が見つかる季節だ。
    春になって孤独死する人が増えるわけではない。気温が上がると、死体の腐敗が促進しガスが漏れ始めるからだ。臭いが漏れて、周囲に住む人が警察に通報して、発覚する。

    僕がはじめて取材した孤独死の現場も、臭いで判明した現場だった。
    ロフトつきの1Kの賃貸アパートだった。学生が住みそうな雰囲気の物件だが、住人は70歳の男性だったという。死後一ヶ月で発見された。

    そのアパートには一般的な鍵(ピンシリンダー錠)はついておらず、ナンバー式のカギだった。亡くなった本人しか番号が分からない。そのため警察は窓ガラスを割って中に入っていた。

    窓は大きく割れないように警察がガムテープで補修していたが、それでも小さな穴は開きっぱなしになっていた。
    そこから中にハエが入り、室内で繁殖していた。無数のギンバエがカーテンに止まり、中で飛び回っているのが見えた。
    いつもこういう現場に来て思うのは「ハエの性能」の素晴らしさだ。今回は窓に穴が空いていたが、穴が空いていなくてもどこからか中に入って繁殖している。

    窓を開けて、殺虫剤を大量に散布する。窓は大きく開けると、腐敗臭が周りに漏れて迷惑がかかるため最小限しか開けない。
    ハエの動きが収まったのを見て、清掃業者の職員が中に入る。筆者も続いて、窓から中に入った。
    ズンっと脳に直接響くような強い臭いが鼻についた。青木ヶ原樹海の取材で何度か死体を見たことはあったのだが、このような強い死臭ではなかった。アパートは気密性が高いから、臭いが拡散しない。臭いが充満していたのだ。職員が

    「室内も1カ月ほどほったらかしだったから、買い置きの食材も腐ってますね。遺体だけでなく、ハエはそこからもわいたみたいですね」

    と教えてくれた。職員は上下を防護服で身を包み、顔にはガスマスクをつけている。

  • 「発達障害児で問題児でも働けるには理由(ワケ)がある!」|豪快かあさん!!かなしろにゃんこ。流 ADHD児の育て方

    「発達障害児で問題児でも働けるには理由(ワケ)がある!」|豪快かあさん!!かなしろにゃんこ。流 ADHD児の育て方

    今回は、漫画家でADHDの息子のリュウ太君の成長と育児奮闘記を描いているかなしろにゃんこ。さん(51歳)にお話をうかがった。緊急事態宣言の発令を受けて、オンラインでの取材となった。画面越しに現れたかなしろさんは「豪快なお母さん」という雰囲気で、障害を扱った漫画にも関わらず、明るいタッチで描かれているの理由(ワケ)が伝わってきた。

     

    かなしろにゃんこ、漫画、原稿

     

    著書である「発達障害 僕にはイラつく理由(ワケ)がある!」と「発達障害で問題児でも働けるのは理由(ワケ)がある!」の2冊は、アニスピホールディングス(https://anispi.co.jp/president_blog/post-3882/)とあいである広場(https://ai-deal.jp/column/post-4259/)にて漫画評も掲載しているので、是非、合わせて読んでいただきたい。発達障害当事者にも、支援者や親御さんにも役立つ内容だ。

     

    かなしろさんは18歳のときに大陸出版社(現在はありません)からデビューし、25歳のときにバブルが崩壊。その後、大手出版社から再デビューした。今のかなしろさんの作風からは想像しづらいが、ホラー漫画やレディースコミックを描いていた時期もあった。自身もADHDのグレーゾーンで衝動性があるかもとは思うものの、生活に支障がないため、診断は受けていない。

     

    今、リュウ太君は22歳で、紆余曲折の末、自動車整備会社で働いている。リュウ太君のADHDが分かったのは小学校4年生の時だ。それまでは普通学級に通っていたリュウ太君。支援学級・学校への転籍などは考えなかったのだろうか。

     

    「先生に相談したところ、地域の支援学級に定員がいっぱいなので、転籍はたぶん無理ですよと言われたんですね。それなので、担任の先生が、だったら卒業までフォローするから、普通学級で頑張らないかと言われたんです。それから地域に特別支援学校が建設されました。本人は大勢の雰囲気がダメだったようで、支援学校の方がよかったみたいです」

    リュウ太君は18歳のときに、特別支援学校のような(少人数の)雰囲気だったら、落ち着いて勉強できたかもしれないとかなしろさんに打ち明けたそうだ。

     

    かなしろさんも最初から障害福祉に興味があったわけではない。

    「結果的にそうなっただけです。

    だけど、困ったときには行政を頼るっていうことが頭にありました。

    子どもの育児と福祉って最初は結びつかなかったですね。相談すると怒られると思ってたので、足は遠のきますよね。誰か背中を押してくれる人がいないとまず頼らないですね」

    その背中を押してくれた人が、かなしろさんにとっては、リュウ太君の小学校の担任の先生だった。かなしろさんは児童相談所につながった。そこで、親のかなしろさんはカウンセリング、リュウ太君は自己肯定感を育む遊びを2年受けた。

  • ミスが許されるのもコミュ力ならば分からないことを聞けるのもコミュ力|大人の発達障害

    ミスが許されるのもコミュ力ならば分からないことを聞けるのもコミュ力|大人の発達障害

    おはようございます。緊急事態宣言が延期されるかも?というニュースで、ちょっとがっかりしています。が、週半ば、気合いを入れて頑張りましょう。

    以前、漫画評を公開しましたが

    【漫画評】「発達障害で問題児でも働けるのは理由(ワケ)がある!」かなしろにゃんこ。著

    https://anispi.co.jp/president_blog/post-3882/

    かなしろにゃんこ。さんの本を読んで改めて読んで、コミュニケーション力は大切だなと思いました。

     

    今週、金曜日にかなしろさんの取材記事を公開する予定ですが、ぜひ読んでいただきたいです。

    https://ai-deal.jp/interview/post-4691/

    かなしろさんの幼少期からの家庭内SST(ソーシャルスキルトレーニングの略)とも呼べる育児が素晴らしい。

     

    私自身が育児をする上で心がけているのも、最低限のコミュニケーションが取れることです。「ありがとう」「ごめんなさい」と言えること。そして分からないことは質問できること。

    大人になって仕事をしていく中で、ミスは誰でもします。私ももちろんします。ミスが許されるのもコミュニケーション能力ならば、分からないことを聞けるのもコミュ力なんですよね。

     

    仕事ができるのはそれはそれで素晴らしいですが、どこの職場でも「ミスは多いんだけど、クビにならない謎な人」がいます。なぜ?と思うと、そういう人ってコミュニケーション能力が高いんですね。コミュ強になろう!とは言わないです。だけど、最低限は身に着けたほうが絶対にいいと思うんです。

     

    かなしろさんはそれを家庭内SST(詳細は記事を読んでください)ともいえる方法で息子さんに訓練したんですね。うちの場合は、そこまできっちり決めてはいませんが、保育園から小学校で練習はしました。どこかに通ったとかではなく、日々の暮らしを通じてです。今、小学校2年生の息子は、学校で何かあれば担任の先生に言う。それでもなんともならなければ、私に言う。そんな形で自分の不満や心配事を解消できるようになっています。

     

    「やめて!」「やだ!」と言えるようになってから、カッとなって手が出ることもなくなりました。

     

    日々の訓練なくしては「当たり前のこと」が自然に身に付かないのが発達障害の特性ですよね。こればかりは「制度がない!」「場がない!」という前に、そういう練習ができそうな場があれば、失敗覚悟で飛び込むしかないと思います。

  • 発達障害とSNS|悪口の拡散で孤立!自分が書いた言葉で自己嫌悪にならない唯一の方法

    発達障害とSNS|悪口の拡散で孤立!自分が書いた言葉で自己嫌悪にならない唯一の方法

    おはようございます。今年は桜の開花も早いようですね。オンライン花見になるのか、オフラインか。気になるところです。

     

    さて、私は仕事柄、発達障害当事者の方と接する機会が多くいつも思うこと。SNS(FACEBOOKやTwitterなど)と発達障害者は相性が悪いなぁと。

     

    当事者会のもめごと、個人的なもめごとをSNSで拡散する・または投稿する方がとても多い。私は立場上、イベントやライター契約などを「できません」という機会も多い。また弊社のマンパワー不足の問題でもありますが、あまりにも手がかかる当事者の方は距離を置かざるを得ません。

     

    そんなときに「いつものパターン」として起きるのがSNSでの悪口の拡散です。正直、もう慣れっこになっているし、しない人の方が珍しい。

     

    その原因として挙げられるのが、自己肯定感の低さだと思います。

     

    『自己肯定感が低いと周りからの賛同が欲しくなる→自己正当化のために拡散する→書きすぎて「いい加減にしたら?」と呆れられ自爆する』

     

    このパターンは何度も見てきました。周りの支援者に聞いても「向いてないと思う」という方が多い。当事者会や自助会でも、内部でのもめごとをSNSで周りを巻き込んでやっている人がとても多い。

     

    そのパターンって後々、自己嫌悪になることが多いと思うんですね。それを防ぐ唯一の方法って「人の評価なんか当てにならない」ということを知って、書き込む前に立ち止まることしかないと思います。