ビルからの飛び降り自殺の後遺症を抱えながらグループホームで共同生活 ~全般性不安障害の男性の生活再建~

障害者ルポ

今回は、現在、ヒーローズ岸和田(大阪の障害者向けグループホーム)名波さん(仮名 41歳 男性)の取材をさせていただくことになった。

 

名波さん(仮名 41歳 男性)

 

名波さんは全般性不安障害の診断を受け、2020年2月から、グループホームで生活している。

 

小太りの体に優しそうな表情をしているが、取材の中に不安げな、神経質そうな表情も見られた。

 

小さい頃から、色々なことに不安を持ちやすい性格だったという。

 

ヒーローズ岸和田の管理者である白井孝明さんが同席の下、和やかな雰囲気の取材だった。

 

管理者の白井孝明さん

 

ヒーローズ岸和田では、名波さん以外に精神障害の方と発達障害の方が共同生活を送っている。

 

名波さんは大阪府の豊中市で産まれた。

 

白井さんによると、北部にある豊中市はハイソな高級住宅地だが、大阪南部の泉州と呼ばれる岸和田市は、だんじり祭りで知られるように、命をささげるほど祭り愛が強いざっくばらんな土地柄だという。

 

名波さんは、今年の2月からグループホームに入居して、生活保護を受給しながら自立に向けての一歩を歩み始めたばかりだ。

 

その生活は、それまでの人生はどういったものなのかをうかがわせてもらった。

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