「泣いてる子供の口にクッションを押し当てる」「オロオロといっしょに泣き出す」育て方が分からない、発達障害者の親たち|育てられた子供は愛着障害で一生を台無しにすることも

障害者ルポ

息子は筆者がやっと一緒に暮らせるようになった頃は喃語すらも話せず、多動も酷かった。重度の自閉症スペクトラム障害を疑われ、知的障害診断も下った。しかし、診断を下した医師は、筆者の子育てに関する考え方や方法を聞いた後、「あなたのもとで育てたなら、息子さんは言葉を取り戻し、多動も収まります」と断言した。その言葉の通り、息子の多動は1か月後には収まり、半年後には知的障害診断も外れてしまった。あのまま元夫の家で育っていたらと考えると、今の息子の姿はなかったのかとゾッとしてしまう。

 

発達障害支援において、母子を同時に支援する必要があるのは、遺伝的な要因があるといわれているからだ。しかし、遺伝は母親からとは限らず、父親からの場合もある。なので、育てていた義母を責めるのは間違っている。そもそも、悪いのは、息子を人質にした元夫だ。また、育児は母親だけでするものではない。愛着障害と発達障害の症状は非常に似ており、専門家でも見分けるのは難しいという。しかし、愛着障害は後天的なものなので、子への接し方次第で治る「病」だ。

核家族化が進む今、夫婦だけで育児を抱え込む家庭も多い。必要なのは、発達障害をはじめ、育児に困難を抱える親たちに対し、地域コミュニティや福祉が積極的に介入していくことだと感じた。

 

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