アムウェイ活動再開!! 潜入取材で見えてきたマルチビジネスの不健全なシステムとは?

潜入取材でA社に入ろうと思った。実は、A社以外にも、マルチビジネスとして有名な会社いくつかに潜入しようとした。
だが、そもそもどうやって入っていいか分からなかった。潜入取材では、
「どうやって、自然に組織に入るか?」
というのが命題になるが、今回はそこが肝心要の部分になる。
ホームページを見るがそこには、組織へ入るための方法などは書かれていなかった。
しょうがなく、総合案内のような場所に電話をかけた。
「もしもし、A社に入りたいんですけど」
「え? は……はい?」
「あの、A社に入って仕事をしたいんですけど」
「あ、あの、A社は基本的にディストリビューター(活動する会員)の紹介がないと入れないシステムなんですけど」
と、あからさまに戸惑ってる雰囲気だった。
なぜ入りたいのか? と聞かれ、
「アルバイトをしているのだが、将来に不安を覚え、色々調べて見たところ、A社のシステムに希望を覚えた」
などとつらつらと適当なことを言った。
「はあ、なるほど……それはそれは……」
などと返事するものの、あからさまに戸惑っている。たびたび、電話を待たされる。向こうで相談しているのが分かる。
一旦電話は切られて、数日後にあらためて連絡をもらうことになった。
数日後、その当時、僕が住んでいた地域のディストリビューターを紹介してもらえることになった。40代になるかならないかくらいの主婦だった。会うやいなや、
「あなたは本当に運がいいと思う!! 何より自分でこの会社と知り合うチャンスを見つけたんだから!! そんな人初めてよ。これからはそういう時代が来るのかもしれないわね」
とキラキラした感じで言われた。
自分から来る人は少ないとは思っていたが、初めてとは思わなかった。
一緒に来ていた、彼女のいとこを名乗る人も隣でニコニコと笑っていて気色悪い。新興宗教に潜入してる時によく見る笑顔だ。
その後は机の上にズラッとA社の製品を並べて、説明をはじめた。
「A社の製品は本当に品質が良いから!! だから、A社の製品を使うためだけに会員になっている人もいるの」
確かに、商品を買う窓口というのはあった。ただ、買うだけと、ディストリビューターになるのはまた違う話らしい。
いつもはもっと、全力で勧誘しているらしいのだが、今回はこちらが
「はい、はい。だから入ると言ってますよ」
と全部受け入れるものだから、最初はずいぶんやりづらそうだった。
だがどんどん本領発揮してきて、商品の良さをさらにゴリ押ししてきた。
そしてとどめとばかりに写真のアルバムを渡されたのでめくると、派手なスポーツカーに乗っていたり、豪華なクルーザーに乗っている人たちが写っていた。つまり、大成功したディストリビューターたちの写真集だ。
「どう!! こんな成功者になりたいでしょ?」
とキラキラした目で言われる。つまり
「グッチの服着られんねんで」
である。
ちなみにあなたはいくらの年収ですか? と聞くと、
「私は月収40万円!! 悪くないでしょ?」
と言われた。
あ、うん、たしかに主婦が小さい子供を育てながら稼ぐ額としては悪くはない。
悪くはないんだけども。
「もちろん生活のほぼ全てはアムウェイの商品よ。まずは生活の全てをアムウェイにするところがスタートラインなの。とても品質がいいから安心して!!」
品質の善し悪しはわからなかったが、とりあえずまあまあ割高だった。
かなり高額な商品を使い続けなければならないため、普通の生活よりはお金がかかるんだろうな~と思った。
しかし、やっぱり
「本当に良いサービスならば放っといても人が集まるんじゃないかな?」
と言う気がする。
強引にゴリゴリに勧誘して仲間を増やしていくのが基本で、こちらから仲間になりたいとお願いすると、システムエラーを起こしてしまうようなのって、やっぱりおかしい。
似たようなシステムでは、日蓮系の宗教団体がやりがちな折伏(しゃくぶく・折破摧伏)とか、左翼団体がやりがちなオルグがある。
創●学会はかつて「折伏大行進」を宣言して強烈な宗教勧誘運動を行った。怪獣映画のタイトルみたいな運動は、やっぱり怪獣のように過激だった。
大人数で取り囲んで時に暴力まで振るったり、そもそも家にあった仏壇や神棚を破壊して、焼き払ったりと、なかなか暴力的な行動をした。
左翼団体のオルグも強引に大学生や労働者を強引に仲間に取り込んだ。その後、殺人や残虐な内ゲバに発展していくと知っていたら、入らなかった人も多いはずだ。
人間は弱い者だから、周りを囲まれてガシガシと圧をかけられると心が折れる。仲間になったほうがいいかも? と洗脳もされる。だから、取り囲まれないようにした方が良い。
強制的に勧誘してくる人たちとは、距離を置いたほうが無難だろう。