M そうですね。
環境に甘んじている障害者が少なく無いこともないとは言えないし
簡単に生活保護を受給するやり方がネットで簡単に情報取得できるし
「あなた、楽していいですよ。
なぜなら、障害というギフトが生活保護のためにあるから」っていう世の中だから
戦わないし、戦う必要がないんです。
でも、それって我々が腕一本ないとかだったら
腕一本ないことでどういった戦略を立てれば健常者に何だったら勝てるか?
ということを、頭を使って考えるじゃないですか。
パラリンピックの方々ってそうですよね?
ないことを嘆かない。
「でも、私、腕一本ないから、皆さんかわいそうでしょ?お金ください」
というのが今の日本のマジョリティだったら
悪い言い方をすると乞食を育てているようなものなんです。
私がこういう発言を表立ってすると
上場を目指している的なところでまずいので匿名なんです(笑)。
田口 そうですね(笑)それはまずいですね(笑)
最後に一つ、もう少し優しめのエールってありますか?(笑)
M (笑)
親御さんに対してで、よろしいでしょうか?
まず、自分が辛いけどその現実を受け止めて
寄り添ってあげることをお願いしたいと思っています。
「人間ってそもそも弱いんだよ」っていうことを
親御さんには認識して欲しいと思うんですね。
弱いから強くなるためにどうするとか、自分の弱さをどう認識して
大事な息子・娘に対してあたっていくというのが本来、必要なんですね。
経営も同じで、なぜ赤字なんだとか、なぜ伸びないのかと
ちゃんと向き合った経営者が(業績を)伸ばせるので。
親御さんもそうなんですけど、この子の障害っていうのは
決して自分のせいではなく、その子がそのハンデを乗り越えられるから
与えられて産まれてきたということに対して
しっかり認識していろんな情報を調べてあげて欲しいと思うんですよ。
そうなると「対策」が生まれるんですね。
「対策」が生まれると、その子のためになるわけですよ。
そうやって、選択肢を与えてあげられる親御さんが増えたら
障害を持った方、ちょっと弱く産まれてきてしまった方も
戦い方が分かると思うので、まず、親御さんが認識をして、戦略を立て
子供にその戦略と選択肢を与えてあげて欲しいと、私は訴えたいです。
田口 ありがとうございました。
了
※内容は取材当時(2019年9月)
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