息子や自分自身が発達障害の診断を受けて2年くらい悩んだ「普通」問題。
「普通はこうだよね」
「普通の子はこうするよね」
そんな言葉に振り回されて、ありもしない「普通」を追い求めていました。
「うちの子は普通じゃない」
「普通の子はいったいどんな子?」
「私の普通は他の人とずれているのか」
って。
息子はグレーゾーンの発達障害なので、余計にそうでした。外見上は「普通」に見えるから。「普通の子だよ」とよく言われました。
2~3歳の頃に多動傾向が激しかった息子は、療育センターに通いながら保育園に加配の先生がついて通うという状態でした。
そこである時
「普通の子ってどんな子なんですか?」
と関係者に聞いてみた。
療育センター
「みんなが走り回っている中で座っていられるのが普通」
保育園
「みんなが走り回ってても、座りだしたら、周りの様子を見て座るのが普通」
塾関係者
「教師がなめられた瞬間、健常だろうと全員走るのが普通」
との回答でした。
関係者の中で3つの「普通」が存在したのでした。その瞬間、ありもしない「普通」にとらわれることが、ばかばかしくなりました。