【仕事をしたいが踏み切れないトラウマ】
Mさんは最近、4年間勤めていた就労継続支援A型施設を人間関係のトラブルと、仕事の怪しさからやめたばかりだ。
「いじめに遭ったんです。その作業所で身体障害者は私だけで精神障害者の方が多かったのですが、男性に背中を蹴られるなど暴力を振るわれました。また、仕事内容も怪しいものでした。Ａ社（某大手通販サイト）の商品レビューを書く仕事でした。その商品を使ってもいないし、見たこともないのに。もちろんいい評価です。ステマ（ステルスマーケティング）ですね」
書くことが好きで、きちんとした文章を書きたかった彼女にとり、前職での経験は挫折感が大きかった。現在、就活中だが、トラウマから積極的に活動する気になれずひきこもりがちになった。
両親は娘の様子がおかしいことに気付いていたが、彼女が言い出すまで、何も言わなかったという。娘が言い出すまで見守るという姿勢だったのだろう。
現在は仕事を探しながら、日中はＳＦ小説を読んだり、YouTubeを観たりして過ごしている。
「一日がとても長いです。早く文章を書く仕事を見つけたいです」
就労所の仕事で稼いだ月6万円と障害年金で、一人暮らしをしてた彼女だが仕事を辞めたことで実家に戻ることとなった。「早く仕事をして、また一人暮らしに戻りたい。一人暮らしは楽しい」と彼女は言う。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
