脳性麻痺の元風俗嬢が語る 障害者の恋愛と性~性的快楽は射精がすべてではない~

【射精がすべてではない】
冒頭にも書いたが、マユさんは以前「障害者専門のデリヘル」で風俗嬢として働いていた。
「元々、重度障害を持っている人たちが日頃どのように性処理をしているのか疑問に思っていました。そんなときに『障害者専門の風俗店』の存在を知り、感銘を受け、自分から応募しました。」と働くきっかけを教えてくれた。
マユさんには、風俗店のキャストになってから気づいたことがある。それは男性の性的快楽は《射精することがすべてではない》ということ。
以前は、性的快楽=射精に導くことがすべてだと思っていた。しかし、来店するお客様が抱える事情に触れるたび「射精することだけが、性的快楽に繋がるわけではない」と気が付いた。
実際にマユさんがお客様にマッサージしようとしたところ「このままじっとしておいてほしい」と言われたこともある。それまでの彼女は、風俗嬢という仕事に対して『一生懸命、おもてなしをしなくては!』と一方的な思いが先走っていた。
しかし、この言葉を聞いて、お客様の気持ちにゆっくりと寄り添い、応えることが重要だと気づいた。
この経験を通じて、「自分が人間として大きく成長できた」と語る彼女。性的快楽の世界へ導くためには「何をしたら、こうなる」というような機械的な考えが通るような単純な世界ではないという考えに至った。お店を辞めた現在も、身体障害を抱える人たちの性的な悩みに向き合っている彼女。
具体的には、自力でマスタベーションできない方への日常生活内での支援の大切さをお話している。
他にも、風俗嬢としての経験や自らの恋愛についてメディアなどを通じて発信している。