【どんなに形が変わっても「性」に関わっていたい】
最後に今後の課題の展望について「どのような形でも性に関わっていたい」と話してくれた。マユさんの強い意志を感じることができた。プライベートのSEXでは、苦い経験も味わってきた。しかしながら、その経験でさえも、自分の後に続く身体障害を抱える人たちの参考にしてほしいと伝えてくれたマユさん。一般の女性なら、とても恥ずかしくて、誰にも言えず胸の奥にしまっておくのではないだろうか。
しかし、自分の失敗でさえも他の人に伝え、参考にしてほしいという姿勢に「障害のある人の性の問題」に本気で向き合うマユさんの真剣さが伺える。今まで「男性障害者の性的処理の問題」については、多くのメディアで取り上げられてきた。
「パーフェクトレボリューション」という映画でも、車いすの男性が抱えている性の問題について描かれている。しかし「女性障害者の性の問題」について取り上げているメディアは少ない。障害のある人たちが性の問題について、世間に発信していく時代は、もうすでに始まっている。
昔のように《障害のある人たちが恋愛やSEXをすることはタブーである》と言われていた時代は終わった。
そして今、YouTubeなどの動画配信サービスでは、マユさんと同じように「障がいのある女性の性事情」について発信している車いすのYouTuberも出てきている。
「障害を抱える女性の性にまつわる事柄」を世間に発信していく、そのパイオニアともいえるマユさんの活動に今後も注目していきたい。
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