非常にショッキングな内容なのだが、数年後に他の医師からの取材で分かったことは
「小児精神のみを扱っている医師は大人の発達障害者に対する対応が分からないので、そういった対応になるのではないか。私は大人の精神分野も担当するので、きちんと親御さん自身への特性の説明もします。発達障害において、親子ともに特性を持っているのは、デフォルトだから、親の障害特性の問題は避けて通れない問題」ということだった。
筆者は発達障害(というよりもASD傾向の強い当事者)にとって、一番問題となるのは、コミュニケーション障害があることにより、支援者やパートナーたちとのコミュニケーションを円滑に取れず、支援が得にくいというところにあると思っている。それがASD傾向の強い発達障害であった夫が起こした数々のトラブルの源でもあり、筆者自身のカサンドラ症候群の診断につながっていったのだろうと思っている。
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