ラブドール・リアルドールに癒やされる人たちとは?| 障害を持つ子の母から感謝状も

そのほか

カシワギさん自身ラブドールを購入して家に置いたり、ショールームで人がラブドールと接しているのを見ているうちに、ラブドールには人を癒やす力があるのではないか? と思うようになったという。

 

「ラブドールの写真の展示をしたら、7割くらいが女性のお客さんなんですね。ラブドールを触る機会がないから触りたいってやってくる。女性の方が気軽に触ったりしています」

 

カシワギさんの知り合いで鬱病で会社を辞めた女性も、ショールームに遊びに来ていた。

「彼女がずっと触ってるんですね。30分以上です。それで十分触った後に
『ちょっと鬱が治った』
って言うんですよ。落ち込んでる時にハグされたり、背中叩かれるだけで楽になるってあるじゃないですか? 家にペットが居たら癒やされたりもしますよね。それの延長線で、部屋にきれいな女性の見た目のものがあって、それに触っていると気持ちが晴れるというのはあると思います。ドールの場合、触るのに遠慮はいりませんしね。ずっと触ってても嫌がられません」

 

ラブドールはそもそもロリータ・コンプレックスの抑制、コントロールのために作られていたという経緯もあり、大手メーカーなどは心や体に障害がある人に対するケアを意識しているそうだ。

「メーカーに障害を持つ方のお母さんから感謝状が届くこともあるそうですよ」

 

障害を持つ子供が思春期になって暴れるため、泣く泣く母親が手で性処理をしていたが、ラブドールを購入してからはその地獄から開放されたと書いてあったという。
人によってはラブドールによって、人生が救われることがあるのだ。
性具だからと闇雲に排除するのではなく、どのようなメリットがあるのかは考えたい。

 

良いことずくめに思えるラブドールだが、日々の手入れはなかなか大変だという。

 

「平均的なラブドールの重さは2~30キロあります。体力のない人が動かすのは難しいです。またシリコーンは油が出ます。シリコーン製品を長く使ってるとベタベタしますよね? あの状態になるので、洗剤やハイターで洗ってパウダーを振ってあげないといけません。意外と手間がかかるので、軽い気持ちで購入して、手放してしまう人も少なくありません」

 

手間がかかる商品だと覚悟の上で購入しなければ、後悔する場合もあるだろう。

 

 

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