マイノリティのためのお役立ち情報&コミュニティ

幼い頃の虐待の記憶を引きずるサバイバーたち|後天的な発達障害とは?愛着障害で摂食障害だったわが子

虐待,子ども
泣く母子
嘔吐物で常に部屋はかびだらけだった

 

そんな状態の息子を、母子自立支援施設・療育センター・保健センター・病院・相談支援員さんなど、様々な人たちが支えてくれた。

 

コンビニでもお友だちと遊んでいても、吐き戻す息子にあからさまに嫌な顔をする人が多かった。それでも、「子どもの体調不良なんかいくらでもある」とかばってくれたり、「自分で調べてみたけど、こういった関わり方でいいのか?」と聞いてくれたりする、地域の人に支えられてなんとか乗り切った。

 

日本では、発達障害というと、先天的なものに関してしか議論になっていない。だけど、息子のように育った環境によって、同じ症状が出ることも多い。虐待サバイバーと言われる人たちの中には、3歳までの不適切な養育を引きずる人も多い。

 

現在の息子は、愛着障害は寛解(全治とまでは言えないが、病状が治まっておだやかなこと)したと診断が下っている。摂食の問題も独学で勉強した結果、ある言葉をきっかけにピタッと止んだ。だけど、現在も発達障害診断はついたままで、支援学級に通っている。

 

発達障害と愛着障害は専門家でも見分けがつかないという。そして、先天的な発達障害があると、その育てにくさから、虐待につながるケースも多くある。実際に取材をしていると、酷い虐待にあっている人とお会いすることがある。

当事者インタビュー 上村聡美さん① ~「みっともねえ」これが父の口癖だった~

 

ひきこもり、不登校、8050問題の多くのケースは背景に、周りの大人が適切な支援をしてこなかったことがあると指摘する専門家もいる。福祉と医療・行政との連携が不可欠だ。

大人の不適切な養育により、子どもたちは生きづらさを抱える。しかし、それを解決してあげられるのも、やはり大人なのだ。