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ホームレスは働かずに暮らしているという勘違い|多摩川土手で稼ぐ人たち

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小屋の周りが、盛られた土で囲まれているのが気になった。

「ああ、ここは線路から雨が落ちてきて浸水するからな。小屋の周りに堤防を作って、水が入ってこないようにしてるんだ。
小屋自体も高床式にしてある。まあ生活の知恵だよ。夏場は小屋の中に風を通したいから一工夫してあるんだ。風はだいたいいつも川の方角から斜めに吹いてくる。だからその方角に合わせて、小屋を斜めに建ててあるんだよ。風が入るのは涼しくていいってのはもちろんあるけど、風があると蚊がいなくなるんだよ。吹き飛んじゃうからな」

 

適当に暮らしているのではなく、かなり考えて生活しているのが分かった。

 

仕事の話題に移った。

「俺は、そうだな……たとえばこんなのを集めてるんだよ」

彼はテーブルの上に置いてあった、少し昔のデジカメをこちらに見せた。

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「こんなデジカメはいくらでも落ちているよ。中古はもちろん、新品でもな。コンパクトデジカメじゃなくて、一眼レフも落ちてるよ。 あんたが使ってるカメラより、ずっといいカメラが落ちてるぜ。ニコンF2とかな」

 

ちなみに僕がその時使っていたカメラはキャノンの一番廉価のデジタル一眼レフカメラだった。
ニコンF2は良いカメラだけど、だいぶ古い。1970年台初頭に発売されたフィルム式のカメラだ。現在では、実用品というよりかは骨董品的な価値があるカメラだ。

 

家主が亡くなった時などに、価値があるものも、ないものも、一気に捨ててしまうことはよくある。