アメリカ産カルト団体Sと反ワク反医療の激ヤバ医師がタッグを組んだ?|弁護士サイトはカルトの味方? 

そのほか

正直、取材対象としてあまり面白くなかった印象だ。
宗教的ではあるものの、内容は自己啓発セミナーであり、神様的な存在は出てこない。
宇宙人が神様であるとか、教祖は仏陀の生まれ変わりで宇宙の根本仏だとか言ってくれた方が、潜入取材としては面白い。

 

しかし、Sはアメリカでもヨーロッパでもカルト団体と呼ばれ問題になっている。

 

どこが問題なのか、カルト問題に詳しい、カルト新聞を主催する藤倉善郎さんに聞いてみた。

「Sの心理テストってものすごい数があるんですよ。一応上がりがあるんですけど、どうなったら終わりみたいなのは最初に提示されません。まず全員が目指す“上がり”の状態になるまでにかなりの金額がかかると言われています。そして“上がり”の状態になっても、そこからもテストは延々とあります。なし崩し的にどんどん受けさせていかされる形です」

自己啓発セミナー

 

自己啓発セミナーの受講料は30万円~50万円が相場で、それでも高額だと問題になることがある。しかし、それよりもはるかに高い金額になるのだ。

 

とはいえ、信者が自分で受けたくて受講している。「ハマる方が悪い」と思う人もいるだろう。

「カルト問題を考える時、カルトに流されない自信のある人から見ると『ハマる人も悪い』と思えてしまいます。

でも誰しもが、現実を見据えて、間違った道を避けられるほど強くはありません。やっぱり『人の弱さにつけこんで、金をとる団体』が悪いんです」

 

カルト団体と呼ばれる宗教にいくつか入ったが、そこまで金銭的負担が高い教団は稀だ。もちろんハマってしまった信者が「全財産をお布施した」という話は聞くが、若い信者はほぼ無料で受けることができる。

 

だがSは、誰でも一定額のお金がきっちりと取られる。

 

「Sは本屋さんなどで、嘘発見器を使っての心理テスト、カウンセリングなどプロモーション活動をして信者を勧誘しています。新興宗教には全く興味がなく、単に心理テストが好きな人がハマってしまう場合もあります」

 

そしてさらに問題になっているのが、カルト団体Sと、反ワクチン反医療を押す医師Uが手を組んで活動していることだ。

「UはSなんか目ではないくらい、分かりやすくヤバいですね。ニセ科学、ニセ医療のデパートみたいな人です。
ネットショップでは現在もマイナスイオン発生装置や水素水発生水筒など怪しげな品々を高額で販売しています。
コロナワクチンに対してももちろん反対の立場です。少ない人が彼にシンパシーを感じて、ワクチン接種をしていないと思います」

 

Uは
「抗鬱剤は覚醒剤」
「ワクチンは全てウソでむしろ病気が増える」
というような問題発言を繰り返しているが、障害者や精神障害者に対して

「自閉症や発達障害や知的障害はこの世に存在するわけがないので、その親は一生反省してもらう」

という発言もしている。

 

つまり、障害者が生まれたのは、全て親の責任だというわけだ。

 

団体SとUはとても関係が深い。

自由報道協会の記者会見では、UとSの関連団体の人間が合同で記者会見をしている。
また、Uがすすめる解毒のシステムは、Sの創始者が開発したシステムだ。

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