ホームレスとギャンブル依存症の強い関係性|なにもかもを失っても、ギャンブルをやめない人たち。

僕が取材をはじめた20年ほど前は、西成の中心地 三角公園で丁半博打が開催されていた。風で砂が舞う公園の端っこにドラム缶を置いてオッサンが壺を振る。その周りには人垣ができていた。
「半!! 丁!!」
と声が響いていた。
戦後にタイムスリップしてきたような気持ちになった。
そして、競馬などのノミ行為をしている店もあり、その店の前にはハリと呼ばれる見張りが座っていた。ジロジロと歩く人を睨んでいた。
横浜のドヤ街、寿町では隠すこともせず、どうどうとノミ行為をしていた。定食屋などでもボートの様子などが映し出され、ノミ行為をすることができた。

そうして、そもそもお金のない人達が、残りいくばくもないお金を吐き出してスッカラカンになっていた。
貧困のボトム層は、這い上がるどころの騒ぎではないのだ。
多摩川の河川敷の小屋が建ち並ぶ場所を歩いていると、テーブルを囲んで、カードゲームや麻雀をしている人たちと遭遇する事がよくあった。話しかけると、ビリビリと殺気立っていて、
「うるせえ!! あっちいけ!!」
と怒鳴られた。テーブルの上には10円玉や100円玉が積まれていた。
ギャンブル依存症、ギャンブル障害で身を持ち崩すのは悲しいことなのだが、楽しそうにギャンブルをしているのを見ると、
「これはこれで幸せなのだろうか?」
と思ってしまう部分もある。
ただ、
「生活保護費でギャンブルをする」
というのは違法ではないものの、怒りを覚える人が少なくない。
あまりにも生活保護費でギャンブルをする人が増えてきた場合
「現金ではなく、チケット制にする」
「ギャンブルをしていることが分かった場合、生活保護費を停止する」
などと言った措置が取られないとも限らない。気をつけてもらいたいが、それで止められるならギャンブル依存症ではないよな、とも思う。