【再掲】「せん方がいいよ。死ねなかったら余計にしんどい」 ~経験者が語る自殺未遂とその後遺症の怖さ~

障害者ルポインタビュー

【就職、そして彼女との出会い。パニック発作に苦しむ日々】
そんな中、名波さんは高校に進学し、営業の仕事についた。会社では免許を取ることを勧められたが、免許を取って運転していけるか不安だった。

 

「彼女は偉大過ぎる人でした。それに比べてできない自分が情けなくて、パニック発作を起こすようになりました」

それでも彼女は、名波さんを支え続けてくれた。

 

パニック発作を抱えながらも、29歳~31歳の間はパチンコ屋で働き、リーダーまで上り詰め、正社員にならないかとも誘われた。

 

しかし、31歳の頃から希死念慮に襲われるようになった。
「どのビルで死のうか考えて、30キロくらい歩いたんとちゃいますかね。とにかく歩いていないと不安でした」

 

なぜ、飛び降り自殺にこだわったのだろうか。
「人を傷つけて刑務所に入ったほうがいいか、自分を傷つけるかで本気で悩んだ時期があります。しかし、やはり人を傷つけて刑務所に入る選択はできませんでした」

 

電車に飛び込もうとも考えたが、賠償の問題で家族に迷惑がかかる。車に飛び込んでも、タイミングよく飛び込めず、死ねないかもしれない。頭の中は自殺することでいっぱいになっていった。

 

【ビルの4階から飛び降り自殺 そして複雑骨折】
「どの建物がいいか、1~2カ月探しました。桜の見える場所でした。煙草を吸って、そのビルの4階のらせん階段まで駆け上がりました。人が来たんでやばいと思って飛び降りました」

 

16時頃だと記憶している。彼女に給料を全て渡して、覚悟の上で、自殺を図った。

 

幸い命はとりとめたが、足や腰を複雑骨折し、足の裏は骨折でぐちゃぐちゃとなった。

 

一般的に本気で死にたい人は、頭から飛び降りるというが、名波さんの怪我は足の裏が一番重傷だった。自殺を決意しながらも名波さんは、心の中に生きたいという気持ちが残っていたのだろう。

 

自殺未遂の結果、10年経った今でもボルトを入れた足腰は自由が利かないという。

 

 

「持っていたバックからは携帯灰皿に、吸ったばかりのたばこの吸い殻が出てきたそうです。母からそんなときでもポイ捨てはせずに、携帯灰皿に吸いがらを入れたんだと聞かされました」
名波さんの真面目な人柄がそこからかいま見える。

 

◆自殺を考える前に相談しましょう!解決策はあります!

こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556(おこなおう まもろうよ こころ)

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