食物アレルギーで命を落とす危険性 ~知的・発達障害者にも分かりやすい表記を!~

お役立ちコラム

■ファミレスの親切があだになる

最近息子はファミレスで一人外食をすることがある。

 

店頭で対面販売される量り売りの惣菜やパン、レストランではアレルギー表記の義務はないのだが、ファミレスなど「乳・卵・小麦・そば・落花生・えび・かに」とメニュー表に親切に書いてくれている。

 

ところが、この親切心が息子にとっては混乱を招いている。

 

表示義務のある「落花生が入っています」と書かれていれば「入っているのは落花生だけ。アーモンドは入っていない」と勘違いしてしまうようだ。表示の“義務と推奨の違い”や“書かれていないものも入っている”ことを理解できない。

 

「食物アレルギーをお持ちのお客様へのお願い!乳・卵・小麦・そば・落花生・えび・かにの7品目以外は書いておりません。店員にお尋ねください。」と大きく掲示してほしい。

 

そこで、私は息子に「書いてあるものを信用してはならない」と伝えた上で、「ナッツアレルギーがあります。アーモンド、クルミ、ピスタチオ、ヘーゼルナッツは入っていませんか?」と書いた紙を持たせ、お店の人に「これを見せなさい」と言って渡している。

 

 

■批判されたこと

「アレルギーなんだから袋菓子や加工品を食べさせず親が手作りしろ!」と批判されたことがある。この批判はおそらく「スナック菓子や加工食品を食べさせているからアレルギーになる」という誤解があるからだろう。食物アレルギーは加工品や添加物に反応するというよりも、食材そのものに反応する。ジャンクフードがいけないのではない。

 

例えば、小麦アレルギーのある人は無農薬の小麦で手作りのパンであったとしても、わずかでも口にするとアレルギー反応を起こす。パン屋の前を通るだけで小麦を吸って反応が起こる人もいる。

 

また、米アレルギーの人は胚芽の部分に反応するので玄米はNGで、低アレルゲン米という精白をかなりした米を食べている。つまり「自然なものであれば大丈夫」というわけではない。

 

それから、「アレルギーなんだから一人外食させるな!」の批判を受けたこともある。でも、いつまでも親が世話することはできない。親亡き後の自立に向けて私は練習させたいと思っている。

 

■落花生を止めてほしい

今の若者は「落花生=ピーナッツ」と理解しているだろうか?

 

あるとき、息子を若いヘルパーに預けたら、「落花生=ピーナッツ」と知らずに、ピーナツバターが入っているカレーを注文してしまい、アナフィラシキーショックを起こした。(※カレーにはコクを出すためにピーナッツバターが使われていることがある)

 

ピーナッツと表記してほしい。命に関わることなので何とかしてほしい。消費者庁が厚生労働省の方にこの記事を読んでほしい。

 

こちらのサイトに表記について詳しく書かれている。

www.food-allergy.jp/info/label_1/

 

緊急時の対応はこちらです!

www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/allergy/measure/emergency.html

 

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