【仕事をミスし続ける夫】
今思うと、元夫は発達障害の中でもASDとADHDの併存型である「ハイブリット」だったのだがどちらの特性も強かった。子のいる環境に適応できなくなった元夫は、ストレスを日に日に蓄積し、その特性が強く出るようになっていった。
会社で出された報告書の期限を忘れ、前日に資料を購入しに本屋を巡る。
「お前が休みの日にドライブしようなんて言うから、俺は納期を忘れたんだ!」
という罵声とともに書籍探し。
忘れ物が多く、メモ帳を購入しても、そのメモ帳をどこにしまったか忘れてしまう、失くす。
地方都市だったので、車での通勤が必須だったが、何度も自損事故を起こす。クレジットカードの請求額がいきなり上がったので、理由を問い詰めると、その時点で年間3回の事故を起こしていたので車両保険の金額が上がったのだという。
「こんなことになったのも、お前のせいだ!」
と口頭でなじられ爆発期には暴力に発展する。
自宅の家具は元夫のやつあたりで、穴が空いたり、故障したりとボロボロだった。
今なら、その時期、元夫はADHD(注意欠陥障害)の症状が強く出ていたのだと推測できる。ADHDとは発達障害の中の一つで主に
①課題から気がそれることが多く、我慢したり集中し続けたりすることが困難(不注意)
②不適切な場面で過剰に動き回る(多動性)
③事前に見通しを立てることなく即座に行動する(衝動性)
が特性である。
これらの特性は常に強くでるわけではなく、ストレスや疲れなどでその度合いが増す。