デート商法に引っかかるのは男性の方が多いが、女性をターゲットにしているものもある。
以前、「テロを起こした新興宗教の後継団体に潜入した時の話」を書かせてもらったが、その時には恐ろしい話を聞いた。
僕が潜入した頃は、すでに二世信者が大人になっていた。つまり、生まれた時から信者である人たちだ。
彼らの多くは非常に素直に、教義を信じている。信仰を広めることに全く抵抗がない。
20歳前後の若い男性信者がいた。スッと身長が高く、見栄えも良かった。彼は専門学校に通っていた。
「とにかく女の子に声をかけて
『ヨガの教室があるんだけど、興味ない？』
って声かけてる。結構な確率で乗ってくる子がいるよ。教室に連れて来ちゃったら、そこからはじっくりすれば、どうとでもなるからね」
と実に無邪気な顔で皆に語っていた。
信者の人たちは「そのとおりだ」という笑顔でうんうんとうなずいていた。
彼に話しかけられた、女性たちもまさか、テロ宗教団体の後継団体の根城に連れて来られるとは思っていなかっただろう。
そうして信者になってしまった人もいた。
男性信者に対する淡い恋心を利用されて、カルト宗教の信者になってしまったなら、将来的に大いに後悔する可能性が高い。
老若男女、誰でも恋愛感情には弱い。
自分ではまっとうな恋愛のステップを踏んでいるつもりの時でも、ふと
「あれ、これちょっと変かも？」
と思った頃には、はたから見たら痛いほど完全に騙されていて、後戻り不可能になっている場合もある。
甘い誘いには、くれぐれも注意して欲しい。
デート商法の勧誘を断る
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