ホームレスの多くは高齢者だ。75歳以上の後期高齢者も多い。
普通に生活をしていても、病気にかかるリスクが高まる年代だ。
予防医療を受けられないし、ほとんどの人は保険証を持っていないから
病気になってもなかなか病院に行くことができない。
それどころか薬局で風邪薬ですら買うのがむつかしい。
一旦、体調を崩したら死に至る可能性が非常に高い。
ガンや心臓病などの病気にかかった場合も、一般人より悪化しやすい。
話を聞いた、70代の男性は
「身体こわしても病院には行けないね。
保険証もないしお金もないしね。
どうしても我慢できなくなって病院に行ったり
道端で倒れて救急車を呼ばれて病院に行った時は
もうとっくに手遅れで死ぬしかなかったりするんだよね」
と語ってくれた。
彼自身、持病があるが病院に通えず悪化しているという。
話を聞いた人の中には
「ガンの手術をしたらお金がなくなり
仕事もなくなったのでホームレスになった」
という人もいた。
彼らは、綱渡りの生活をしているのだ。