汚物や性的な物品が出てくることも珍しくない……と言うか、ほとんどの現場で出てくる。清掃員としては、もう見慣れているし、何が出てきてもそんなに驚かないのだけど、逆の立場だったら恥ずかしいだろうな、と想像することはできる。
ただ、驚いたのは数は少ないものの
「自分の部屋はゴミ屋敷ではない」
と思っている人がいると言うことだった。
つまり『病識』がない、ゴミ屋敷生活者がいるということだ。
もちろん、ゴミ屋敷かどうか微妙な物件はある。大学生が4年間まともに掃除せず、だらしない生活をしたというレベルの部屋は、同級生からは
「あいつの部屋ゴミ屋敷だぜ」
と陰口を叩かれるかもしれないが、清掃業者からしてみればまだまだゴミ屋敷ではない場合が多い。
本格的に作業を開始すれば、2~3時間でパパパッと片付いてしまう。本人にも、ゴミ屋敷だという認識がなくても仕方がない。
ただ、そういうレベルをはるかに逸脱しているのにも関わらず、
「自分の部屋はゴミ屋敷ではない」
と思っている人もいるのだ。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});