ある支援学級のベテランの先生の話です。「普通学級から支援学級に小学校3年生くらいで転籍した子は、必要にないものを身に着けてきます。それは、待てば誰かが何とかしてくれるという受け身の姿勢です。支援学級では、質問のタイミングや着替え、生活のルールなど、基本のきの部分から生活を作っていきますが、普通学級ではそんな余裕はありません。普通学級では、担任の先生は大人数を一人でみているのでついていけない子がいたら周囲や先生がとりあえずやってしまって、みんな同じペースでカリキュラムをこなすことになります。そうなると、黙って待っていれば、誰かがやってくれるという待ちの姿勢になってしまい、支援学級に転籍してきた子は支援学級の子が身に着けてることすら身に着けずにスタートすることになります。それは大きなデメリットです」
たしかにそれは大きなデメリットです。
子どもにとって3年間はとても長いし色々なことを吸収する時期です。その時期に待てば誰かがやってくれるとなれば、周囲の子は伸びるでしょうが、本人は伸びないですね。「だけど、毎年、エゴから、普通学級に行かせる親御さんは尽きません」というのが現場の先生の声です。
ですが、その言葉は普通学級に行かせていたらそうなっていただろうと息子が2年生に進級した今なら分かります。